複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.614 )
日時: 2016/05/25 16:48
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ベルゼバブとサディスは、戦っていた。

ベルゼバブは、体がボロボロになりながら立つ。


「……サディス。貴様のせいで……我々は」

「……?」

「もう引き金は引かれる。合図が出たからな」

「どう言う事だい?」



「七つの大罪に我が加入した本当の理由は、仲間が欲しかったからだ」

「……急に、何を語るんだ」

「ずっと、仲間と馬鹿やって楽しかった。我は幸せだった。だが、貴様が世界を滅ぼすとか言うから、王の命令で……サディスクラブを止める時間稼ぎを、命を懸けてやる事になったのだ」


「……命を?」


「もう遅い、重力波干渉砲が、サディスクラブの全員に放たれ、七つの大罪と共に、消えるのさ」




「王……!」






重力波干渉砲がサディスの元へ放たれる。




ベルゼバブは直前に能力を解除する。




「サディス、お前は、幸せな者も救済と言い、不幸にしたんだ……」








ベルゼバブとサディスは、重力波干渉砲を浴び、消える。









王は、笑う。


「……サラマンデスと、フレデリック、ハーデスは分からないが、サディスは滅ぼした!やった!」





「私の怪我は、直ぐに治ります。ただ、心の傷は治せませんが」




オベルムントは王の目の前に現れる。



「……まだ説教か!僕は、キング。誰の言う事も聞かないんだ!」



オベルムントは激怒する。


「どうしても、分かってくれないなら、消します。貴方を」


「……!」





シーザーは、オベルムントを止めようとする。


「おい、王だって更生出来るはずだ!君だってそう思っているだろ!」



「私の心は壊れました。任務も全てどうでも良いです。私は、ただ、国王が、変わって欲しかっただけなのに」


王は、テレポートしようとする。


オベルムントは、王の腕を消す。


「私は本気ですよ?」


「……怒って、我を忘れているね。まあまあ、落ち着いて、落ち着いて」




「貴方を消せば、能力は解除。シーザーさんの身体等が元に戻ります」



「慈悲を与えてくれ。お願いだよ、良い子のオベルムントなら許してくれるよね?」



「貴方の様な人は、消えないと、分からないんですよ!」











一方、サラマンデスは。



重力波干渉砲を、ガードするも、まともに受け大きく吹き飛ぶ。




サラマンデスは、ある医院に激突する。


「……氷?」




衝撃音で、アポロンとブロッサム、モルド、フローラ、奏雲や照山、星空が外に出る。月丘は調子が良すぎて、病室で訓練中。


そして、無闇、ルサンチマン達が、外でヒーローごっこをしていた。



「……あれは……未確認生命体?」

無闇は驚く。


「まさか、世界を滅亡しに来たのか!同盟国は何しているんだ!」





アポロン医院は、騒然とする。



サラマンデスは、体は無傷だったが、内臓から内出血を起こし、危険な状態だった。




香川は、恋色羽と話す。


「……そうか、神谷達の言っていた事はこの事だったか」

「え?何?」


「さて、ルート選択かな?って矢城なら言うか」

「……矢城って、ちょっと前に会った人?」


「この者達次第で、この物語の結末が決まってしまうと言う事だ」


「……え!?」

「来世でも、私は君を見つけるよ」

「ええええ!!!意味分からない!?」










人々は、サラマンデスに恐れる。


照山は心の中を見る。


「……人間への差別が恐ろしい程ある。近寄ったら殺される。でも……」

モルドは構える。

「そう簡単に、死にません……」

照山はサラマンデスの方に向く。

「……私は、行く」




アポロンはブロッサムを連れて行こうとする。


「ブロッサムちゃん……!さすがに危ないよ。私は月丘や患者を避難させないと!」



「……」


ブロッサムは無言で、サラマンデスに近づく。


照山も、サラマンデスに近づく。



「ブロッサム……!」

「照山さん……」


ブロッサムは、照山に近づき笑う。

「笑ってないでさっさと私から離れろ、邪魔だ。此処は私一人で治療する」



「……それじゃ、指示を下さい。内科の知識はありますけど、内臓なので透視が出来ません」


「そうか……」