複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.632 )
- 日時: 2016/05/26 16:29
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
一方、照山達は、アポロン医院で普通に勤務していた。
照山は、せかせかと誰かに連絡する。
「……えーと……ごめんな、蒼。ちょっと、色々あって」
照山は、警察病院と五十嵐 蒼に電話していた。
五十嵐は、照山の他に孤児院の人達がお世話していた為、生活には困っていなかった。
五十嵐自身は、不登校になっていた。理由は、比嘉の影響だった。
比嘉がいなくなって、五十嵐へのイジメは無くなったが、先生や同級生達が明らかに、五十嵐を避けていた。
勿論、中には先生や同級生達が、五十嵐に話しかけてくれていたが、五十嵐の心が治る事は無かった。
照山は、自身が警察に追われている事を言える訳も無く、五十嵐の傍に入れない事を悔やむ。
奏雲は責任を感じる。
「……蓮嶺」
「世界が滅亡しないよりマシだ」
モルドは、星空に説得する。
「星空さん。どうして、見境さんの所へ行かないんですか。あまりにも、見境さんが可哀想です」
「……いや、あの俺は……」
体は星空、中身は悪魔。星空は呪いのゲームにより殺されていたが、空っぽの星空の身体に悪魔が乗り移っていた。
悪魔の目的は、恋色羽と言う患者と照山と言う医者について調べたい為である。
フローラは、プリンを月丘と食べていた。
「大変だったわね。あの未確認生命体」
「そうだな……俺は何も出来なかったな。医院内にいたから……」
「……歩ける道に歩ける世界。それが……正しい世界」
フローラは、プリンを食べる。
アポロンは、無闇と遊んでいた。
「私は、可愛い可愛いブロッサムちゃんと戯れたいのに……」
「今だよ、飛び出せー!ルサンチーマン!」
無闇は、自作のヒーローソングを歌いながらアポロンと、ヒーローごっこをしていた。
実際、ルサンチマンは、此処の雑用として働いている。
恋色羽は犬山の友人である、牧野と想い出話をしていた。
奇しくも、想い出話に共通して現れる矢城と言う男が、同一人物だとは、気付く訳が無い。
香川は、伏見の所へ行く。
「……伏見 亜実さんですね。私は香川 十三です。聞きたい事があり、失礼ながらも、初対面で来させて頂きました」
「……はい、何でしょうか」
「この男をご存じですか」
香川は、ある写真を見せる。
「……」
香川と伏見は話をする。
香川は、伏見と別れる。
「……まさか、此処で出会えるとは」