複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.635 )
日時: 2016/05/27 14:46
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「警視総監に、照山の場所を聞くのを忘れていたよ。起こすのも、面倒だからな〜。どうしようかな?」


ペッグは、警視総監を連れて自分の拠点へ行く。



「……まだ、帰ってきていないんだね。相当、調べているんだね」


ペッグは、警視総監を起こさせる。

警視総監は、叫ぶ。

「此処は何処だ!拉致監禁の罪だぞ!しかも、この私を!?テロリストか!」


ペッグは、質問する。


「クズ男クン。照山の場所、教えてよ」

「知らないよ、俺が知りたい」

「成程ね。隠しているんだね。ボクはキミを殺さない。けど、死ぬに等しい位、激痛を与え続けるよ」


「拷問か……?」


「それに近いねぇ」














警視総監は、実際、照山の居場所は分からない。暗殺部隊アンノウンも、ロンギヌスとの闘争で、役に立たず、一人で照山を探していた。仕事は、完全に放棄し、後に大きな責任問題へ発展する予定だった。


しかし、ペッグによる拷問で警視総監は自我を保てなくなっていた。










「……これで、終わらないよ?照山を汚した罪は大きいんだから」



「……」







警視総監は、再び警察病院で入院する。





警視総監を良く思わない警察の上層部は多くいた。


コネを、大量に使い、初老で警視総監まで辿り着いた異例の形跡。印象は悪かった。





「……この記事、見ましたか?この記事が本当なら、かなりの大問題です」




世間を賑わせていたのは、警視総監が、極秘で未確認生命体を隔離する施設を造り、何かを強制的に造らせていたという記事だった。




狙場が、この記事を出し、彼は一躍有名になる。




さらに、狙場の写真を撮ると、心霊写真が必ず写ると言う事態が起き、さらに、有名になる。





さらに、狙場はスクープがあると、張り切って叫んでいるらしい。





ちなみに、そのスクープは、ロンギヌスとアンノウンの闘争の事である。






ペッグは、その記事を見る。



「おっ……遂に、一撃ヒットしたね。いや、これは、一撃といかないか。警視総監くらいしかダメージが無さそうだね」







すると、助手から電話が鳴る。


「はーい、狩峰 鈴だよー!マスター!元気ー?」


「元気だよ。それより、何処に行っていたのかい?早く、ボクの所へおいでよ。キミは、勝手に覚醒する恐れがあるんだよ?」


「そんなにー逢いたかったの?にひゃぁー嬉しい!」


「それで、呪いのゲームについて、分かった事とかある?」


「んー?何何?全然、聞こえないよー?え?え?何ー?」


「……今、ロンギヌスは、アンノウンと闘争中だよ」


「何処でー?アンノウンなんて、揃う事無いよー!」


「聞こえているね、狩峰チャン」



「んー?何何?全然、聞こえないよー?え?え?何ー?」



「ボクから、来るよ。逆探したからね。キミの居場所はすぐ分かる」







ペッグは、外に出る。


「照山、逢えない時間が愛を育てるんだよ。ボクはキミが愛しいよ」











ペッグは、前の世界を思い出す。











「……ボクの血のせいで、キミが汚れてしまっている……」






「……」











そして、名も無きアンドロイドは、神谷と話す。




「これも、運命かね〜」


「とにかく……頼む。この機械を創ってくれ」


「本当に、この世界を壊すのかい?」


「この世界は、間違っている。私も、君も、何もかも」



「だから……」



「全てをゼロに」









第五十五章 名も無き覚醒 完


場面変更

次へ続く