複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.647 )
- 日時: 2016/05/30 19:05
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
立花は卯敷を見る。
「怖い!ええ?何これ?」
「こっちが聞きてえよ!卯敷!記憶元に戻れよ!」
「ひいいいい!!」
「見事にキャラ変わったな.....」
立花は、両手にコルト・ディテクティブスペシャルとS&W M500と言う拳銃を白咲に構える。
「卯敷お前は逃げろ!」
「いや、でも、貴方は」
「良いから逃げろ!」
「ひいいいい!!!」
卯敷は逃げる。
白咲は立花を見る。
「例え此処で死んでも悔いなんて無いよ。闘いの中で死ねるなら本望だ」
立花は早撃ちする。
銃弾はかなりの高速で白咲に向けられる。形状も鋭く殺傷能力が高い。
白咲は銃弾を炎で蹴り飛ばす。
銃弾は水に変化する。
立花は白咲の足はサイボーグの為ショートすると考えた。
立花は拳銃をリロードする。
「弾薬が足りないな.....現地視察だけだからってなめていた.....クソッ!」
白咲は普通に動く。
「防水加工するのは当たり前だよ?日常生活に影響が出ない程度にはちゃんとしているんだから!」
白咲の足は再び燃える。
白咲の隣には白夜が現れる。
白夜は歌う。
動かない太陽なんて存在しなくても
君はそれほど変わらない
高層ビルの中で現代を殴っても
世界はそれほど変わらない
或る街で立役者が揃っても
毎日はそれほど変わらない
木の葉舞う街角を見続けても、一年咲く桜を見続けても
君の気持ちは変わらない
もう一つの明日が例え世界の終わりでも
幾つもの砂時計が動かなくても
最後に君に恋をしたい。
何も出来なくても
何かが壊れても
君が動かなくても
お別れだとしても
嘗ての君がいつも笑ってくれたように
「続きはまたいつか☆」
立花は動かない。
白咲は、立花を殴ろうとする。
そこに卯敷が現れる。
「女性を一人残して帰る馬鹿は記憶を喪失してもいないだろうが!」
卯敷は白咲を吹き飛ばす。
白夜は驚く。
木の葉が白咲の周りで舞う。
白咲は自分の腕を地面にめり込ます。
立花は卯敷を見る。
「あんた.....!」
「貴方は俺が守ります」
白咲は呟く。
「弱い君が何を守るんだい?」
「例え弱くても俺は負けないんだよ。何度でも蘇ってやる!」
白咲は木の葉と共に吹き飛ぶ。
白咲の腕は地面に刺さったまま白咲は腕を失い彷徨う。
「……正義の味方気取りが……」
「悪党よりマシだ」
卯敷は腰を抜かす。
「……怖かった……」
白夜はゲームをしながら呟く。
「はわわ〜☆腕を残して何処かへ飛んでしまいました☆」
白夜は白咲の腕を取り出す。
白咲はビルの壁にぶつかる。
その先には大神とHNRΩがいた。
「よう、裏切り者の白咲。腕を治して欲しいのか?」
「……卯敷君が強くなったんだよ。まさかあれ程までの能力に進化するとはね〜」
「枯れ葉まみれのお前等、火葬してしまうか?良く燃えるよ」
「白夜ちゃんは元気だよ」
「そうか……懐かしいな。陸田の喫茶店が良く目に浮かぶよ」
「作戦は実行するのかい……」
「勿論。このビルの中で世界を混沌に変えるのさ」
「……あの貧民層街で有名な天竒もビックリするよ」
「だろうな、全ての超能力を消し去ってしまうんだから」
「おい!卯敷!気持ち悪ぃよあんた」
「記憶も無いのにどうしてこんな行動をしたのかも分からない……」
「このくだらない闘いが終わったらあたしの所で雑用してくれ!そしてずっと酒でも飲みながら街角でも見ていよう」
「綺麗な景色の方が良い気が……」
「目移りは禁止だぜ?」
立花の前にヴァイオレッタが現れる。
「貴方は良い人材になりそうです。洗脳させて全て忘れさせてあげましょう」
「……トップギア入れるぜ!!」
第五十六章 名も無き万屋 完
場面変更
次へ続く