複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.657 )
日時: 2016/06/01 18:38
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

扠武澤は疾風と共に姫哭の元へ行く。


疾風は途中で足を止める。

「アタイは、これからある人物と連絡するから後は宜しく頼みますわ」

「……分かった」







疾風は製作者に連絡する。







扠武澤は姫哭に話しかける。



「おい……」

「今だけ....泣いていいか?」

「駄目だ。……涙を堪えて強くなれ」

「何の為に.....?」

「……自分の為に」

「自分だけじゃ不満だ。.....お前も守るぞ」


「勝手にしろ……。俺もお前を全力で守るけどな」


姫哭は扠武澤の隣に行く。

「まあ何だろ........隣にさ.......自分を思ってくれる人が居るとさ.......安心するというか......」


「……俺もだよ」





扠武澤は少し照れながら、姫哭の涙を拭く。

姫哭は少し照れながら、扠武澤の隣で笑う。









姫哭から電話が鳴る。


「....闇莉?私だけど」

「結香?どうしたんだ....?」


「ちょっと....協力したい事があるんだけどね。スーパーに来てもらえないかな?」


「分かった....」




姫哭と扠武澤はスーパーへ向かう。







そして、疾風は制作者の元へ行く。



「……マスター。お師匠様が」


「うん、そうだね……。アンノウンが集まるチャンスなんて無いから無計画で行動しちゃったね。まあ、彼らしいよ」


「何考えているんや……」


「君、加勢に出ると良い。あそこなら、覚醒出来る」


「アタイは暴走の恐れは無いんか?」

「分からないね」

「アタイは、アタイのままでいたい。強さなんて……家族や友達の前じゃ意味無いんや。必要なのは理性」


「家族?」


「アタイは機士。だからマスターが親や」


「奇妙な考え方をするんだね。学校に通わせた成果が出たんだ〜!」





「そして、お師匠様もや。アタイはロンギヌスのメンバーとして、家族として、彼等を援護するんや」


「そうだね、それじゃ物資を運んでくれ。彼等も弾薬も食料も尽きるだろうからね」




「……言っても今すぐやないで。アタイの大切な友達を助けないといけないから」



「……分かったよ」




疾風は七里の元へ行く。



「あ、ルルディさん。嘉はいますか?」

「疾風サン.....今は五十嵐サンの元へいます」

「はい、分かりました!」



疾風は七里に話しかける。


「……大丈夫か?」




五十嵐 光成は情緒不安定に陥っていた。大体は普段通りだが、突如、ルルディのみに対して、恐ろしく怯えてしまう。


原因は判明していて、嘗て、長期に渡り、アンドロイド(藍楷 透華)に首を絞め続けられながら、人間の愚かさとアンドロイドの素晴らしさをひたすら呟かれたからとの事。





つまり、ルルディを見るとあのトラウマが蘇ってしまうと言う事である。




「アンドロイドと人間は対等に話せるべきではないんだ……」


五十嵐は疾風にも怯える。



「この人は人間……!」


疾風はちょっと罪悪感を感じる。


五十嵐自身は、疾風に関して人間だと思っているが人間とは違う何かを、本能で感じ取り怯えてしまう。




五十嵐は疾風に土下座をする。

「許して下さい!許して下さい!」


七里は泣きながら五十嵐を止める。


「……光成っ……!」




疾風はルルディの元へ行く。



「ルルディさん……」

「何ですか.....?」

「ええの?五十嵐の事……」


「ワタシは.....所詮アンドロイドです。人間の気持ちは分かりません」



ルルディがアンドロイドと言う事は疾風等の友達は知っている。



「……アタイは分かったで」

「.....?」


「ルルディさん今度は貴方が救うんです。五十嵐を」


「......はい」





遠くからフリューレと藍楷が喫茶店を観察する。


「良いんですか?無許可でこんな事を?」

「ルルディヲ確認.....!アンドロイド、ハ、兵器。幸セヲ望マ無イ」


「……そうですか」



藍楷はブライアンを思い出す。