複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.660 )
日時: 2016/06/02 18:59
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第五十八章 名も無き過去











人は何になれると思うか?


知らんよ。


超能力者、アンドロイド、未確認生物、サイボーグ、幽霊……。人は彼等のようになれるか?


知らん。そんな事より、今は目の前の事に集中しろ。


忘れていたあの頃に……戻れるか?


……何が言いたい。


世界を……無くしたい。


この地球をか?


別の世界のドアを開ければ、この世界は……。


お前には娘がいるんだろ、六歳の。夢なんか語るな……。


進堂!……私は、託されたんだ。狐に。


……何を言っている。














少女は目覚める。




「またこの夢でにゅ!」


少女の名前は京咲臨音。六歳の少女。




朝、目覚めると、いつものように食卓を囲み、同居者と食事を楽しむ。




京咲は、孤児院にいる普通の超能力者。


能力は自分自身を水と言う体質に変える事。全身でも指一本でも髪の毛一本でも。そして、水化した部分を剣として戦う。



京咲は小学校に通っていた。



小学生での超能力は基本的に厳禁とされている。

理由として、善悪の区別がまだ分からない時は、大きな犯罪を起こす場合が高い。

現に、子供の喧嘩で超能力が使われ、死亡した事件も多発。


しかし、基本的に超能力を使ったからと言って、罪に問われる事は無い。その為、小学生が超能力を隠れて使っているのが一般的になっている。





京咲は夢を思い出す。


「分からないにゅ!あれは一体何なんだにゅ!」



京咲はスーパーで、孤児院の人々と買い物へ行く。










そこには高校生が集まっていた。




メンバーは、霊犀、星宮、花霞、羽柴、朽葉、砂金、姫哭、扠武澤。



霊犀が仕切る。



「.....後は、夜城君と白夜さんだけど、今回は欠席するみたいだから、この人数で進めるよ!」


「花霞 叶多は元に戻ったんだよね?次は誰にお節介をするんだい?」


星宮は中身が紅鮭のおにぎりを食べる。


「白樺 和人を救うのよ!」

「....」

花霞は申し訳なさそうに皆を見る。

羽柴はオカルトチックな衣装を身に纏う。

「……呪いのゲームじゃないのか?神殺しの霊犀様!」

「別に殺してないわよ!祓っただけ.....多分」


砂金はスーパーで仕事中。


「ん?あの少女……。迷子かな?」


砂金は京咲の元へ行く。





姫哭は花霞を見る。


「.....世話になってる友達の頼みなら、やるよ.....」

「……運命ならば喜んで」


扠武澤はいつに無く真剣。




砂金は京咲の元へ行く。


「どうしたのかな?」

「にゅにゅにゅ〜♪」

「……にゅ?」

「京咲臨音だにゅ!」

「近くに大人の人はいないのかな?」

「う〜ん、分からないにゅ!」


「おおっ。おおざっぱだね?」

「おじさんは何やってたにゅ?」

「ん?僕は高校生だよ?」

「小学生からしたら、おじさんにゅ!」

「……へ、へぇ〜……。そんな事無いと思うけど?」



霊犀は砂金の元へ行く。


「会議が始まらないよ!ほら、来て」


「……この子が迷子かもしれないんだ」


「それじゃしょうがないね。頑張って」


「ああ、頑張るよ」





砂金は京咲と話す。






星宮は質問する。


「白樺の位置は分かるのかい?話はそれからだと思うけど?」

「.....どうすれば....良いかな?」


「考えようよ」