複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.663 )
日時: 2016/06/03 15:34
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

砂金は京咲とその場で話す。

「にゅ〜!」


すると、姫哭と扠武澤が反応する。

「.....京咲ちゃん?」

「……ああ、孤児院にいたな」


姫哭と扠武澤は京咲の元へ行く。


「知り合いですか?」

「まあ、そんなモンだよ。孤児院の人達はどうしたの?」

「他の所にいるにゅ!」

「……暫く、霊犀の所で孤児院の人達を待とう」




京咲と姫哭と扠武澤は霊犀達の元へ行く。

砂金は仕事に戻る。






「あれ?この可愛い子はどうしたの?」

「孤児院に預けられている京咲 臨音」

「宜しくにゅ!」






そして、会議は進む。


「花霞。思い当たる節はあるのか?」

朽葉の問いに花霞は悩む。

「....分からない。警察が監禁する訳でも無いから.....」



「……う〜ん、分からないな……」







京咲は砂金の方へ行く。


扠武澤と姫哭は気付かない。







砂金は、バイトの休憩室にいた。


「……行方不明なら、警察に被害届出せば良いと思うんだけどな……」


砂金は、白樺について考える。



「そう言えば……百目鬼さん今日暇かな?でも、先生になる為に頑張っているからな……」




「にゅにゅ!」


「京咲ちゃん!?」


「こんな所にいたにゅ!」


「此処は関係者以外立ち入り禁止だよ?俺は丁度、バイトが終わって帰る所なんだ」

「姫哭ちゃん達と一緒に話しあいしないにゅ?」

「……俺は大学に行く為に、受験勉強とかしないと駄目なんだよ。この時期でも、もう間に合わないレベルなんだ……。ホント、バイト何かやってる場合じゃない……」

「大変だにゅ!」

「そうなんだにゅ。だから、霊犀達の元へ戻って……な?」





砂金は普段着を着て、立ち去る。


「にゅ〜」




京咲は水へと姿を変え、砂金を追う。





水は、かなり遅いスピードで蒸発する。人体に影響は今の所無い。ただ、水を加えれば蒸発による問題を解決出来る。






砂金は、百目鬼に連絡する。


「……もしもし?百目鬼さん?」


「どうした?砂金」


「ちょっと、数学Ⅲについて分からない所があるので、教えて欲しいんですよ」


「塾や学校の先生じゃ駄目なのか?」


「今日は塾は開いてません。学校の先生は……あまり好きじゃないんで」


「良い先生はいるはずだけどな」

「運が悪かったんですよ」

「愛先生は?」

「……愛先生は、霊犀の学校です」

「そうか……」







通行人は不規則に動く水に驚くが、さほど気にしない。




砂金は百目鬼の屋敷へ行く。


百目鬼は陰陽師の家柄ながら、継ぐ事をせず、自分の道へ進む変わり者。

親からは反対されている。



砂金と百目鬼は霊犀の紹介で砂金が中学生の時から仲が良かった。




砂金は百目鬼の屋敷には行き慣れているので、勝手に屋敷へ入る。



不規則に動く水も屋敷の中に入る。

なので、床や畳がびちょびちょになっていた。



百目鬼は電話していた。



「……はい、白樺ですか……」



砂金は隠れる。


「……?白樺って……」




「ええ……今からですか?今から予定がありまして。白樺を見つけ次第拘束と……」





百目鬼は暫く電話をしていた。



砂金は霊犀の元へ行こうとしたが、砂金は足で床にいた水を踏む。


ビチャ!




百目鬼は叫ぶ。


「誰だぁぁぁ!!」





「何でこんな所に……水が?」






百目鬼は砂金を見る。


「……砂金か。大きな声を出して申し訳ないな」

「ぁ……はい」


砂金はちょっと怯える。


「砂金、電話の内容聞いていたか?」


「は?何の事ですか?」


「それより、床がびちゃびちゃに!?」


すると、水が人間の姿になる。

「にゅ〜!」


「……は?」


「どうして踏むにゅ!あの人の電話の会話がビチャ!と言う音のせいで聞こえなかったにゅ!」



「……聞いていたのか?死神との会話を」

「自分で何言っているんですか、え……?どうしたんですか?」






百目鬼は刹那のスピードで砂金の心臓を一突きしようとする。


京咲は腕一本を水に変えながら、腕を体全体を使って振る。




百目鬼は瞬時に避ける。



全体に散らばった水は、銃弾のように硬くなり変形し家の壁を突き抜ける。


「にゅ!」



京咲は中身が水の水筒を飲んだ瞬間、腕が再生される。



「……え?」


「一応、重力に逆らう事も出来るにゅ!」



散らばった水が集まり、砲弾のように固まり宙に浮く。


「全ての水は臨音の身体の一部にゅ!」