複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.664 )
- 日時: 2016/06/03 18:20
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
百目鬼の腕は鬼の様に恐ろしく変貌する。
「……俺の正体を知ってしまった者は、女、子供でも容赦しないぞ」
砂金は京咲に驚く。
「どうして……と言うか何で体が水に?」
「にゅ!詳しい話は後にゅ!」
「……分かった……」
百目鬼の姿は鬼のようになる。
「俺の能力は鬼に変貌出来る事だ。俺の家系は陰陽師でありながら、妖怪を身に纏い、人々を騙す」
百目鬼は京咲を殴ろうとするが、京咲は砲弾並の大きさの水を百目鬼に与えようとする。
京咲自身は水化した腕の部分を剣に変える。
「水の剣だからって甘く見るにゃ!」
「にゃ!?」
京咲は百目鬼に向かって水の剣で刺そうとする。
百目鬼は笑う。
「……水ならば全て飲んでしまおうか?」
「こっちからお断りにゅ!」
京咲の水の剣は伸び、百目鬼の身体を貫こうとする。
百目鬼は避ける。
「六歳に負けるなど、死神に顔向けできないよ」
百目鬼は京咲に向かって殴ろうとする。
「にゅ!能力の差にゅ!」
水が染み込んでいる畳を宙に浮かせ百目鬼に当てる。
百目鬼はよろける。
砂金は京咲の前に行く。
「……子供は危険だ」
「にゅ!?戦えるにゅ!」
砂金は何か呪文を唱える。
百目鬼の周りに、結界を張る。
砂金は付けていた腕時計を拳に付け、メリケンサックの様にする。
「……あああっ!」
百目鬼は叫ぶ。
「白樺についての情報を聞かせてもらおうか」
「……言わないよ」
砂金は思いっきり百目鬼を殴る。
「何でお前が知る必要がある……」
「霊犀が知りたいからだよ」
砂金は百目鬼を殴る。
「……おい!俺とお前は友達じゃないのか!どうして……」
「六歳の少女を殺そうとした奴に慈悲なんかかけるか」
「にゅ〜」
砂金は百目鬼を殴る。
「……白樺は今、ノヴァと言う未確認生命体の元にいる」
「分かっているなら連れてこい。白樺を」
「違うんだ!……俺は白樺を暗殺部隊ドライアドから取り戻そうとしていただけなんだ!」
「……」
「信じてくれよ、と言うか」
砂金は呪文を唱える。
すると、百目鬼は浄化する。
「にゅにゅにゅ!」
「……ククッ。さて、どう動くかな」
京咲は砂金についていく。
「にゅ?」
「霊犀の所へ戻ろう。きっと、孤児院の人達が心配している」
「分かったにゅ!」
「それにしても強いね、君は」
「にゅにゅ〜♪」
砂金はスーパーに戻る。
しかし、霊犀達はいなかった。
「……何処へ行ったんだ?」
「にゅにゅにゅにゅー!」
「もう、にゅって言いたいだけだろ……」
「それじゃ、孤児院に行ってみるにゅ……!」
「孤児院って何処だ?」
「海が見えてとても良い景色が見える所にあるにゅ!」
砂金は呟く。
「ドライアドか……」