複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.681 )
- 日時: 2016/06/07 15:04
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
一方、水浸しの屋敷の地下には、霊犀の母と尾瀬ヶ原 石楠花がいた。
「……どうして、水浸しなの?」
「貴方の能力を使えなくする為よ」
「それにしても……物質を変えられる斑って凄いわね」
「まだら……?何それ……?」
「私なら、ガラクタを全部ダイヤモンドに変えて、質屋で売り飛ばすのに。
……さて、距離的にもうすぐかしら……」
霊犀の母は、柄しか無い刀を持つ。
霊犀と姫哭と星宮と尾瀬ヶ原 來は、屋敷に入る。
扠武澤と羽柴、水芭蕉、愛先生は、外で待機。何か有った場合に、屋敷に入る。
「……俺っちは、石に何かあった場合はぁ……応答無用であんさんの母を……」
「....私は....」
「外で待ってるか....?」
「大丈夫....!除霊出来るのは私だけだから....」
「百目鬼はいないのか?」
「さっきから連絡しているけど、繋がらないから多分、彼女の家にいると思う.....」
ちなみに、百目鬼に彼女はおらず、死神の用事がある場合に霊犀に使っていた嘘である。
そして、尾瀬ヶ原 來と霊犀と姫哭、星宮は、霊犀の母と尾瀬ヶ原 石楠花の元へ行く。
「やっと来たわね……」
「兄ィ……。あたし達を見捨てたのに、何で来たの?」
「家族だからだぜぇ……!」
「涙が出てくる程、感動的ね。ねえ、結香?私達も家族だよ」
「.....私は....」
星宮は霊犀に向かって話す。
「あれは、家族じゃないよ。あれは、化け物だ。だから、除霊しないと駄目なんだよ。辛いだろうけど、母親との想い出を捨てて楽になれば良い。僕はそうして生きて来たから」
姫哭は霊犀に向かって話す。
「....例え、幽霊でも家族。私みたいに、家族に殺されてもう逢えない遺族達だっている。幽霊依然に、母だ。母親との想い出を捨てないで。陰陽師で有る前に、アンタは....一人の人間なんだから」
「私は.....」
「早く、私をもう一度殺さないと……石ちゃんを殺すよ?」
尾瀬ヶ原は霊犀に向かって話す。
「家族の想い出に入っている楽しさも幽霊と化した家族を殺す悲しさを、全て背負う。ただ、覚悟は大分いるけどなぁ……」
「.....?」
「彼女は、幽霊であり、母親である。ならば、母親を除霊するという罪悪感を、全て背負って生きるんだぁ!」
來は、鬼火を出して霊犀の母に向かう。
霊犀の母は、石楠花を掴む。
「結香以外は、攻撃禁止。攻撃をした場合、この子を殺します」
「お母さん.....」
母親は、柄だけの刀に、綺麗な金色の刀を生やす。
「庚・大陰」
霊犀も能力を使う。
「私は、貴方を除霊します。陰陽師として、娘として!」
霊犀は肺の部分に触れる。
「庚・大陰!」