複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.682 )
日時: 2016/06/07 16:37
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

霊犀の身体から、金属装甲が纏われる。


母親は、石楠花を掴んだまま霊犀に剣を向ける。


「……兄ィ……」


「石……」





母親は剣を霊犀に向かって振る。


霊犀は腕の装甲部分をブレード状に構成し、剣に立ち向かう。


霊犀は何かを唱える。



すると、周りに結界が張られる。




「あはははは!実に残念だわ!我が娘よ!」



母親は金の剣を霊犀に向かって攻撃する。

霊犀は、ブレードで対応する。


霊犀はお札を、母親に張り付ける。


「封印……!」


母親は封印されず、剣で、霊犀の首を切ろうとする。


霊犀は首の部分に、金属装甲を施す。



霊犀は肝に触れる。


「乙・青龍」


空気砲が母親の目の前で発射され、母親は石楠花と共にに吹き飛ぶ。





母親は、結界に触れるが何も起こらない。

母親は、石楠花を消し去る。



「....!?」



「石!!」



「手加減無しよ……結香。私にそんな除霊等不可能。正々堂々と……母を殺すのよ!」



母は、剣の色を変える。


「甲・大歳」



剣から大量の蔦が発生する。




霊犀は、鎌鼬を起こし蔦を切り裂く。



「あら?間違ったわね」


母は再び剣の色を変える。


「丁・騰蛇」




母は鎌鼬をまともに受け、血が流れる。しかし、動じない。



剣から超高温の熱が発生する。



霊犀は突風を発生させる。


母は剣を霊犀に向け、熱線を発射する。




「光線は風の影響を受けないわよ」






熱線は霊犀の肩に触れる。



母は何度も熱線を発射する。


霊犀は腎臓に触れる。



「癸・玄武」



霊犀は、体を液状化し、水浸しになっている屋敷に溶け込む。



「あら、凄いわね。どう言う体の構造になれば、体を液状化になれるのかしら。

さすが、この世界は素晴らしいわね」





剣の色は変わる。

「太極・氷笋」




剣から氷が出現する。



霊犀は、元に戻り母の上からやってくる。


霊犀は、腎臓と肺に触れる。

「太極・鳴神」






霊犀から電撃が発生する。


「お母さん.....さようなら、好きだよ。ゆっくり眠って....」




霊犀は母親に抱きつく。



そして、母親は気絶する。




何も無い所から、尾瀬ヶ原 石楠花が現れる。





「石!」


「兄ィ!」




來と石楠花は抱き合う。



「ごめんなさい……兄ィの事誤解してた!なのにあたし、酷いこと言って……!」

「ホラ、泣いてねぇで早く水のところへ行ってやれ。俺っちは後ででいいからなぁ〜」









姫哭と星宮は霊犀の所へ行く。




霊犀の母は消える。


「何だったんだ……彼女は」

「....結香?」



「お母さん.....」











すると、屋敷の外から悲鳴が響く。






尾瀬ヶ原達が外に出ると、愛先生と羽柴が倒れていた。

そして、水芭蕉と扠武澤が誰かと睨みあう。







「....砂金」




辺りが暗くなる中、砂金と京咲が霊犀を見る。






「霊犀。君はお母さんを殺したね?」


「にゅ〜!殺したにゅ!殺したにゅ!」



「....」



扠武澤は砂金に掴みかかる。


「お前……」


「扠武澤……。僕と君は同じだよ。まあ、戦闘能力は違うけどね」


「誰が一緒何だよ!」



砂金は扠武澤を殴る。



「……霊犀。僕は君の悲痛な顔が見たくてね。だから、この素晴らしい仲間達を、殺す事にしたよ」


「.....!?」


「神殺しの霊犀様なら……大丈夫だよね?」



「.....本当に砂金なの?」





「君に神の御加護が有らん事を」



「俺っちの恩人達に手出しさせねぇぞ!」


尾瀬ヶ原は、砂金に威嚇する。

「……例え、水でも君に勝つのは困難を極めるね。実に厄介だ」





尾瀬ヶ原は、灯を点け、夜を照らす。












第五十九章 名も無き灯 完



場面変更

次へ続く