複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.683 )
- 日時: 2016/06/07 20:24
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第六十章 名も無き信実
少し時は遡り、ロンギヌスの拠点。
「……リーダー。おれは学校に行く意味ってあるのか?」
「さあな……でも、人間を知るには最も適した所だぜ?とりあえず、行って来いよ!はは……八高 義弓。お前は俺に似て、正直者だな〜」
八高 義弓と呼ばれた男はリーダーの発言に反応する。
「リーダーの指示ならば、喜んでお受けする」
「しかし……普段から着物なんだな〜お前って。動きづらく無いのか?」
「問題は無い。しかし、霊波の様子がおかしいな……。今無き青い星と言うゲームに異変が起こってからだ」
「そんな事より製作者はそれよりも……照山 蓮嶺の捜索に力を入れて欲しいだとさ。それにしても、陰陽師の細胞から創られたから霊が見えるんだな。……凄いぜ。カッコイイぜ」
疾風が学校から帰って来る。
「はあ……学校ってつまらんわ。友達出来へんし……。ああ、義弓!元気か?あたいは元気や!」
「元気だ、疾風さん。それより、疾風さん苛められているのか?最近は、奴隷ごっことか言うふざけたイジメがあるみたいだからな」
「そんなんちゃうわ。まあ、あの学校は闇が深そうやな……。一人の女の子を、学校全員が避けているわ。まあ、仲良くしてくれている子もおるけどな。あたいも、そう言う関係が欲しいなー!」
「そのうち、出来るぜ。友達の一人や二人くらいは」
疾風はガトリングの手入れをする。
天竒は狙場と連絡する。
「警視総監の不祥事は、いつ発表されるんだ?いつでも良いが、長いと……お前をボコボコにしちゃいそうだぜ!」
「……タイミングを待っているんですよ。もう少し待って下さい」
八高は今無き青い星と言うゲームをする。
「このゲームから、霊の気が恐ろしく出現している」
天竒は電話しながら八高のゲーム画面を見る。
八高はログインする。
八高のユーザー名は那須与一。国語の授業を寝ないで、真剣に受けていれば、那須与一と言う人物の行動に一度は聞いた事があり、驚いた事があるはず。
天竒はユーザー名を見て笑う。
「なすの……よいち?誰それ変な名前〜!ウケる〜!」
国語の授業を寝ていた者に、その人物の存在等知るよしも無い。
「いや、恐らく、リーダーは授業をサボっていたタイプだな」
「……まあまあ……良いじゃない!人生、気楽に生きようぜ!」
そして、八高はロンギヌスの拠点の中、ゲーム内で、葉楽が自殺する所を見ていた。
同じ現場には、キーホと言うフレンドと、迷いの魔使い・城鷹、ぜろなと言う有名なプレイヤーの存在を確認していた。
「ランキング上位者がこんなに揃うとは……!」
天竒は、制作者と狩峰の元で科学者としての研修をしていた。
疾風は、他のロンギヌスのメンバーと任務中。
そして、八高のゲーム画面から黒い物体が現れる。
「一般人でも見れる霊……。かなり協力と見える。覚醒はしていないが、倒す事は出来るはず」
八高は黒い物体を見ながら、逃げる。
黒い物体は画面を離れる。
「独立も可能か。かなり対処しづらい敵だ。さらに、携帯も呪いによって使えない」
八高は能力を使う。
「……この霊を動かしているのは、憎悪。……憎悪を治めてくれ。そして、成仏するんだ……」
八高は黒い物体に触れる。
すると黒い物体は消え去る。
すると、真後ろで、子供達の悲鳴が聞こえる。
八高は子供たちが黒い物体に吸い込まれるのを見る。
能力を使おうとするが、既に遅かった。
「……すまない。おれにもう少し信じる力があれば……疑う事を知らなければ……」
彼の能力は、信実。
信じた事が現実になる能力である。