複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.687 )
日時: 2016/06/08 19:54
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

一方、狩峰は。


狩峰がいたのは、ロンギヌス結成の地。そして、ロンギヌス最初の拠点となっていた場所である。


そこには、製作者と天竒、八高、疾風等のロンギヌスのメンバーがいた。


「リーダー、ロンギヌス結成のお言葉を」


「もしかして、時間が巻き戻ったのー!」




狩峰が臨んだ世界は、嘗てのロンギヌス。

ロンギヌスのリーダーは、嘗て狩峰であった。

しかし、狩峰が起こした『暴走』により、彼女は製作者の元へ引き取られていた。


「私は欠陥品じゃないんだよー!」


忠実な彼女(人造人間)でも、感情があり、プライドがある。








そして、狩峰の目の前に、ある人物が現れる。


名前は、カイ。



「……あっ!オペレーターの人だー!」


「全く、不愉快だよ。僕等がいる娯楽のゲームに呪いを使い、汚すとはね」


「どうしたのー!」


「簡単だ。危険と判断された君の救出だ」


「私は、ここにいたいのー!私は、危険じゃないのー!私は……」



「……明日を捨ててはいけない。世界を捨ててはいけない。君達だけなんだ。……この呪いを壊す事が出来るのは」



「嫌だー!此処が私の居場所なのー!」


「……もうすぐで、現実の世界に、大人は消える」

「……?」


「神の裁きにより、大人をリアルから消し去り、呪いで強制的にアンリアルに送り込むつもりだ」

「アンリアルって何ー?」


「この世界の名だ」



「……私にとっての現実は此処なのー!」


「そして、子供をアンドロイドが管理。アンドロイドが支配する管理社会の完成になる」


「その後はどうなるのー?と言うか何で知ってるのー!」


「その後は私にも分からないよ。……知っている理由は、簡単だ。私が博士に創られたプログラムだからだ」


「……知らないよ!わーん!此処が一番なのよー!」




狩峰はドラゴンを召喚する。



とても大きい東洋風のドラゴン(七つの星の球を集まると出てくるあの龍みたいな奴)が出現する。






「君達の居場所は、此処じゃない!」



「此処ー!私が言ったら此処なのよー!」






狩峰はホログラムの翼を生やす。




「……これは!?」



「わああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」






狩峰は暴走する。





カイは狩峰を見る。


「……世界を本当に変えられるのは今を生きる君達だけなんだ」






カイはプログラムの為、ダメージは無い。





「私は何も触れられない。何も変えられない。だから……どうか、例え辛くても、明日に向かえられるならば、逆らわずに向かって欲しい!


私は、明日を見たくても見れないんだ。所詮、ゲームキャラクターでプログラムだからね。私を構成しているのは、0と1だけだ。細胞じゃない」












「欠陥品じゃないのー!!!」







カイの後ろには扉があり、その扉は別の世界の入口である。










カイは神を思う。


「……お前は間違っている、進堂」