複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.691 )
日時: 2016/06/09 18:41
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

そして、八高と黒暗淵の目の前に博士とエリアスが現れる。


「……邪魔だから、君達をこの世界に封じたのが逆に仇になったのかな?エリアス君」

「……」

「全く、君の考えは良く分からないよ」


「メリクルベルをどうしてこの世界へ来させたんですか?」


「う〜ん、君と同じく孤児院から引っ張り出したけど、一人は可哀想だからね」





すると、突如、空から斬り込みが入る。



そこから、霧ノ宮達が降って来る。





霧ノ宮と夜城、星空、メリクルベル、深瀬は着地。大山は地面に叩きつけられる。



「……普通の人間はこうなるよ?何で、着地出来るんだよ……」






博士達は、霧ノ宮を見る。



「……折角、アンリアルを創り出したのに……!どうして、破壊するんだ!皆、幸せになるのに!」



博士は、VRのヘルメットを被り大騒ぎをする大人達を見る。

八高は博士に向かって話す。


「この世界に未来が無いからだ。この呪いに終わりが無いからだ」




「此処にいれば、皆不死身になれるんだよ。細胞による人間体では無いんだから。ゲームのキャラクターみたいに一生生きられるんだよ!



ずっと、同じ時を楽しめるんだよ。ゲームのように」




「だけど、人は前に進まないと駄目なんだ」





「ふっ……でも、君達以外の人々はそれを望んでいないんだ!」




大人達は楽しそうにずっと叫ぶ。




深瀬は博士を見る。


「……貴方のやっている事は洗脳です。それ以外、何もありません。過去を美化して、理想と言う名の酔狂を見せ、人間としての進化を堕落しているんですよ。


科学者として恥を知れ」




「……君に科学者の何が分かるんだい?プログラム」





深瀬は何も言えず。





エリアスは博士に話す。



「……博士。もう良いんじゃないんですか」


「駄目だ。僕のアンリアルの世界。量子コンピュータを越える研究の最期!


僕は、誰にも実現出来なかったこの世界を創ったんだ!」






霧ノ宮はゼロ・エデンを博士に向ける。



「……お前の都合で、他人の人生滅茶苦茶にするな!

幸せは自分で掴めばいいんだよ。

他人から与えられた幸せなんてこっちから願い下げだ!」




霧ノ宮は、エデンの煌めきを発動。


大人達が被っていたヘルメットが壊される。




大人達は、動揺する。





博士は気絶する。

エリアスは博士を運ぶ。

エリアスは深瀬を見る。



「頼みましたよ……。後は、神を止めるだけです」





「ええ、カイがやってくれますよ……」





すると、巨大な龍に乗り世界を破壊し、暴走していた狩峰が、空をぶち壊し、八高のいる世界に侵入する。





「私は、正常ー!」








カイが深瀬の所へやってくる。


「……彼女は想像以上に強い!」


八高は、狩峰を見る。



「……鈴」