複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.700 )
- 日時: 2016/06/11 14:22
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
立花は銃口をヴァイオレッタに向けるが、拳銃が念能力により破壊されてしまう。
「.....クソッ!」
ヴァイオレッタは卯敷に向かって歩く。
「命乞いをして下さい。そうすれば助けてあげますよ」
「……グハッ」
卯敷は、内出血を起こす。
「命乞いも出来ませんか。なら私がその無駄な命終わらせてあげましょう」
ヴァイオレッタは蛇腹剣二本を使い、卯敷を刺そうとする。
すると、高エネルギーを含んだ鎌鼬のように飛ばされた斬撃は、ヴァイオレッタの蛇腹剣を斬る。
立花は斬撃の方向を見る。
そこには、河上 誠二郎がいた。
「……この刀を使う時は俺が悪を斬る時だけだ。お前は悪か?」
「正義の価値観なんて地域で変わります。この世界に正義も悪もいませんよ。あるのはただの欲望だけです」
「……大体そう言う事を言うのは悪だ。俺は自分の信念の基づくのみ。
俺は俺自身が正義と考えている立花を守る。それだけだ」
「伝説の殺し屋の血を引く者として言ってはいけない発言ですね。貴方の様な者は人殺しとしてしか生きられないと言うのにおかしな話です」
「決して望んだ訳では無い。俺は霜月一族の様な忍者の様に汚れ仕事を二つ返事でする様な阿呆になりたくなかったんだ」
霜月は、空蝉の術を使い、念能力から逃げ、河上の後ろに行く。
「……私は霜月一族の生き残り。一族を侮辱するなら殺すよ?」
ヴァイオレッタは立花を見る。
「河上は嘗て霜月一族と因縁があったんです。これは面白くなりそうですね。正義なんて大層で不透明な考えを持つ勇者より個人的な考えで迷いが無い方が勇ましいと思いますよ」
「笑わせるんじゃねえ....!他人の為に命掛けられる方が勇ましいだろ!」
「自己犠牲の精神ですか。少年漫画の読み過ぎでは?くだらない。ただの自己満足に過ぎませんよ」
「自己満足で結構!世界が変わるより最高だね!」
ヴァイオレッタは、卯敷を宙に上げる。
「ならドライアドにどうしても入隊させるようにするしかありませんね」
ヴァイオレッタは、空を飛び卯敷を吹き飛ばしながら何処かへ行く。
立花は卯敷を追いかけようとするが河上を見る。
河上は立花に向かって話す。
「大丈夫だ。俺の信念は変わらない。変わらせない。……全ては正義の為に!」
「正義を語るのに、警察である私を殺そうとしているなんて罪だと思わないのかな〜!」
「警察を正義だと思った事は無い!自惚れるな!下衆忍者が!」