複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.711 )
日時: 2016/06/14 16:50
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

基本的に超能力は禁止されているが、初凪は黙認されている。

しかし、彼女自体は能力をあまり使用する事無く、自分の力で真面目に勤勉に取り組んでいる。その為、学校トップ。

この学校でも生徒会長的なポジションにおり、完全に高嶺の花であった。


「もっと、皆、ゆずと普通に話してくれたらいいのに……」


初凪は自分が高嶺の花である事や生徒会長の為、様々な行事で人前で話す事を嫌っていた。


普通でありたい彼女の思いと裏腹に両親は彼女を持ち上げ続けた。決して、悪気が無い為彼女は自分の思いを話す事は出来ていない。







初凪は、放課後公園で一人寂しそうにブランコに乗る。




「ゆずの事を誰も見ていない……。誰もゆずを見ようと……」



すると、複数の同じクラスの男女がやってきて、そのうちの一人の男子が彼女の元へ行く。


「おおっ!生徒会長だ!何してんの?」


他の男女達は、遠慮してその場を去る。



「……誰だっけ」


「僕の名前は、服部 賢治(はっとり けんじ)。宜しく!そうだ、これから花子さんの所に行こうよ!」


「……花子さん?」


「そう、都市伝説の花子さん。今は廃校になった女子トイレで出てくるって噂なんだ!出現方法が分からないから色んな方法で頑張っている最中なんだよ!」


服部は、初凪を連れていく。


「でも、門限が……」


「一回くらい破ったっていいじゃん。ルールは破る為にあるんだから!」





服部の元に一人の少女が来る。



「……初凪さんも一緒に行くの?」


「はい……迷惑ですか?」


「全然迷惑じゃないよ!むしろ、私は貴方と話をしたかったの!」


「……!そうなんですか?」



服部は我先にと、廃校の方へ行く。




「私の名前は、五代 恭子(ごだい きょうこ)。同級生だからタメ口で良いよ」


「……は、はい」



初凪は困惑する。





服部も五代も物凄い権力者の子供である。服部の父は現在VRを大量生産中のダムネイションのライバル会社、精密機械を専門とする小木グループの幹部。五代の母はダムネイションの子会社の一つ、バタフライの社長。



なので親はかなり仲が悪いが、子供にはそんな事は関係ない。





三人は、廃校に向かった。