複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.714 )
- 日時: 2016/06/14 20:14
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
五代は、アポロン医院で入院。意識は回復し、傍にはずっと、初凪がいた。
「恭子。起きた?」
「……うん……」
「何で、こんなに傷だらけで……」
「……お、お母さんが私を、斬りつけたの」
「……そんな……」
五代は、少し前から虐待を受けていた。バタフライの業績悪化による、ストレスが原因。
五代は殺されると思い、虐待中に家から逃げて来た。
初凪は、それを母親に話す。
「……急いで、警察に連絡しましょう……」
すると、五代の母親がアポロン医院にやってくる。
「どうして……?」
「私が呼んじゃったのよ……」
五代の母親は、五代の元へ行く。
「……!」
五代は怯えるが、母親は気にしない。
「誰にやられたの!その傷は!」
「……お母さん?」
「ああ!まさか、ライバル会社の服部なのか!」
「……え」
初凪は五代の母親に向かって呟く。
「貴方が、虐待したんでしょ?何言ってんのよ」
「あら?何を根拠にそんな妄言を?」
五代は叫ぶ。
「お母さん!……私を苛めないで……」
初凪の母親は、五代の母親を睨む。
「……警察を呼びます」
「よ、呼んだら、貴方なんて社会的に抹消しますよ?私はそれくらいの権力を持っています!」
初凪の母親は電話をする。
「私は教師として母として、この事態を見逃す訳にはいかない」
「……なら、娘ごと抹消させてやる。社会的に。ダムネイションの力を思い知れ!」
五代の母親は、その場を去る。
初凪は五代の元へ行く。
五代は泣き叫んでいた。
「……恭子!」
「……どうして、私だけこんな目に……。どうして、私だけ不幸なの?」
「大丈夫……ゆずがいるから!」
「そうだね……」
その後、警察が来る。
「……初凪さんですね?」
初凪の母は頷く。
「五代 恭子を暴行及び殺人未遂で服部の共犯として逮捕状が出ています。御同行願いますか?」
「……はい?」
ダムネイションは警察や政府も逆らえない程に膨張していた。
その影響で、これ以上のダムネイションのイメージダウン防止の為、五代の母の罪を、ライバル会社の幹部、服部と、担任である初凪に着せようとしていた。
「お母さん!」
「……大丈夫、冤罪だから!すぐに戻ってくるわ!お父さんにも事情は説明したから!」
しかし、母親が再び彼女と会話をする事は無かった。