複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.717 )
日時: 2016/06/15 15:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

その後、学校では服部と初凪が責められていた。



「服部!初凪!お前の親が五代を半殺しにしたんだろ。初凪なんて教師なのにな〜!」





初凪は、事情を説明する。


クラスメイトはそれでも責める。


「嘘は良くないよ?五代のお母さんとても良い人なんだから。初凪さんって嘘つく人だったんだ。幻滅したよ」


服部はその場を去る。



初凪は追いかける。





ちなみに奈良崎とカロリーと丹田は、別のクラス。





服部と初凪は、屋上へ行く。



「……こんな事になるなら、五代と友達にならなきゃ良かったって思うよ」


「そんな……」


「まあその反面、権力者の子供として、良き理解者だったんだけどな。

意味も無く、期待され、人生を選択する事さえ出来ず、敷かれたレールをただ歩く人生。


僕や五代は、会社を受け継ぐ為だけに生まれた、ただの道具」



「……服部」




「なあ……どうしたら、良いんだ?僕は、友達も家族も失いたく無い」




「大丈夫、お父さんがいるから……」



「もう大人なんて信用出来ないよ!……自分の罪さえも責任取れないバカになんてなりたくない!」


「ゆずだって……ゆずだって……」







彼女達は苦悩する。




現に、初凪の父親は権力で五代の母親に対抗していた。





結果的に、初凪の母親は釈放される予定。服部の父親のみ、刑を執行される。五代の母親は罪を問われる事は無かった。





そして、服部と五代は転校する事になってしまった。









担任の代わりの先生が、放課後、服部のお別れ会を提案。



「……」



しかし、初凪以外のクラスメイトはお別れ会に来る事は無かった。




奈良崎とカロリーと丹田も、お別れ会には来なかった。






「服部君……」


「良いんですよ。……もう、良いんです」


初凪は服部に向かって泣きながら話す。



「何にも悪くないのに……お父さんだって、何もしていないのに……。どうして……」



「……初凪。僕は、五代は、これからもちゃんと君の事を見守るよ。

君を、権力者としてでも無く、親の七光りとしてでも無く……。


ちゃんと、君を初凪 楪として見ているよ」




「……服部」