複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.724 )
日時: 2016/06/16 17:57
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第六十三章 一つの空に色んな色の災害を





姿無き虎は、警察、政府、暗殺部隊から逃げる為にアポロン医院に集まっていた。


しかし暗殺部隊から五時間以内に立ち入り禁止区域に入る事を指示される。入らなかった場合、人質として取られていた、文と言う学生と、ジェイコブと言う青年が殺されてしまう。





リーダーの月丘は、姿無き虎のメンバーを集めていた。決して人数は多くは無いが、全て、過去に差別、イジメ等を受けた面々。



姿無き虎の目的は、奴隷、階級制度の完全撤廃。そして、完璧な秩序の元、平等な世界を築く事。

その為、姿無き虎は歴史で最後の戦争と称し、政府関係者を皆殺しにする事を心に誓っている。




姿無き虎は、文とジェイコブについて話し会いをする。


アポロンとブロッサムも、参加する。



まず、月丘が自分の意見を話す。



「俺は、助けるべきだと思う。例え、罠だとしても」

照山とブロッサムは賛成する。




奏雲は呟く。


「向こうが狙っているのは、蓮嶺。蓮嶺は此処で待機させた方が……」



照山は奏雲の元へ行く。


「大丈夫です。奏雲さん。それに、戦争で出てくる負傷者の手当てをしないと駄目だからな」





モルドは照山を見る。


「貴方はこの状況を理解していないですね。貴方が出れば確実に向こうの思い通りです」


「だからって、負傷者を見逃す訳にはいかないだろ」


「私は貴方の心配をしているんですよ。貴方とは、私と同じ匂いがするんですよ。無機質で、とても造られたような」







フローラは、プリンを食べる。



「もう時間はあまりないのよ。早く、判断しないと仲間が死ぬよ」




アポロンは悩む。


「照山ちゃんを連れていくかが論点だね?う〜ん……。そう言えば、メンバーのシーザーは何処にいるんだろ?」




アポロンはさりげなく、ブロッサムの胸を触る。



「ひゃあああ!ちょっと!止めて下さいよ!大事な時に……」







一方、星空は。





「……誰だよ。見境って。……それより、恋色羽を逃したのは大きいな。……照山に絞るか」




「……照山?」





「誰だ、お前」


「……後一条 練羽。そこの大学に通ってる普通の人間だけど何か?それ以上構わなくて結構」



「はい?」







後一条は、月丘の元へ行く。



「お久しぶりです。幻虎さん」



後一条は照山を見る。


「……」


「何だ?顔に何かついているか?」




モルドは、後一条を見る。



「製作者は元気ですか?」


「誰でしたっけ?貴方?……それに余り関わらないで……」



「……チッ。同じアンドロイドのくせに」


「練羽はプログラムなんかで動いてません。と言うか他人なんてどうでも良いです」