複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.746 )
日時: 2016/06/20 18:39
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「フローラ。君はこの戦いから逃げた方が良い。君はまだ子供だ。感情や欲を捨てる事は出来ないだろう」

「……」


HNRΩはシーザーを見る。


「ああ……。そんなに話を広げるなよ。ただ……テロリスト集団が死ぬだけだろ?俺によって」


シーザーは、HNRΩに向かってビルごと斬ってしまうがHNRΩはビルが倒壊する前に、同じ位の大きさの高層ビルに窓を叩き割って入って行く。


フローラはピアノを弾く。


「人間はプログラムじゃない。都合良く、感情とか欲とか捨てられる訳ないでしょ」




フローラは、ピアノから流れる音符が具現化され、ビルごと包み込む。



「フローラ……」





HNRΩが入っているビルは少しずつ崩壊する。


「この音符達は、籠。そして、憎しみ。憎しみはアンタを潰し、切り刻む」



HNRΩは、ビルから外に出ようとするが、音符が攻撃を開始して、HNRΩはビルの中へ戻される。



音符達の籠は圧縮する。


シーザーはフローラを説得する。


「人を殺すのは、私と姿無き虎のメンバーで良いんだ!」

「私だって、メンバーよ!」







フローラは、ピアノで演奏し、HNRΩを追い込む。














一方、ブロッサムとアポロン、照山と奏雲、犬山と無闇は負傷者の手当てをしていた。







その様子を桐生とアンノウンがビルの屋上から見ている。



「それじゃ、照山以外を殺してね?ブロッサムはちゃんと殺さないと治癒能力は厄介だから」


「……分かったよ♪全部、機関銃でハチの巣にしてあげるよ!!」





すると、後一条が桐生とアンノウンの元へ行く。



「貴方達の仲間の首は取ったよ?


全員、晒し首にしてあげるよ」





アンノウンは後一条を見る。


「おおっ!機士だ!素晴らしいね。ロボットと違って実に生物らしい」


「練羽を化け物扱いしないでくれる?」




後一条は薙刀をアンノウンに向ける。



桐生は全てを知っていたかの様に、何かの合図をする。





すると、後一条とアンノウンは消える。



桐生は、照山の元へ行く。



「警視総監が居る所が僕が唯一の存在出来る場所♪


警視総監の為なら、何だってするよ♪

僕が僕でいられるからね」










後一条とアンノウンは、電脳空間へ飛ばされる。




「此処は……?」



「呪いによって造られた電脳空間。つまり、ゲーム世界だね。


進堂と言うオカルト君が、創り上げた理想の世界。まあ、僕の友人だ。


彼は素晴らしいよ。でも、僕を裏切り、名も無き天才博士と手を組んだせいで、この素晴らしい世界が世に出る事は無くなったけどね。彼は、あまりにも過去を美化し、未来を批判しすぎていた」




「……状況は理解出来たわ。この世界に不可能な事は無いから」



「残念だけど、そうでもないよ。まだ、超能力を持っていない人達もいるし、夢や希望を持たないで生活している人もいる。

僕はこの世界を壊すんじゃなくて、この世界の全てを完全にノンフィクションにしたいんだよ。その点で、ペッグ君は素晴らしいと考えるね。機士なら理想の女性や、嘗て愛した女性も複製出来そうだし」




アンノウンは魔剣を持つ。


「……この剣は、魔剣。災いを呼び、不幸を呼ぶ。


まあ、魔剣自体の能力を持つ人もいるけどね」




「貴方の様な人間に魔剣を持つ資格なんて無いよ?制御出来る人には制御出来るけどそれだけじゃ……ねぇ?持つべき人が持たないと。
持たせてよ。持ってみたかったんだ魔剣って奴を……」




「君自身は魔剣かな?聖剣かな?……まあ、武器は剣に限らず、槍、弓とかもあるけどね」


「それより、どうやら此処でも能力は発動出来るね?weather control。竜巻」








一方、ある国では。



竜巻が町の中で発生し、大騒ぎに、テレビでも中継中。

「ええー……ただいま、現在大きな竜巻が発生中!やはり、この占い師の通りになりましたね!」




奇妙な服を着た女性が隣で笑う。


「私のー能力はー、神の言葉を聞く事が出来る事でーす。


さあさあ、皆さん。私に祈りなさーい。

祈れば、幸福が齎されます!」







すると、竜巻が瞬間的に消える。


「ふぁ!?!?……突如、竜巻が消えました!……どう言う事でしょうか!」



「私が、今消したんです!はい、け、消しました!はーい!」









若干起こるこの謎の現象に気象予報士は頭を悩ましていた。



「……海外の台風が消えたと思ったら、この国に突如現れ、そして、また元の位置に戻る。どうなってんだ?」


「雨季なのに、雨が降らなかった地域もあるみたいですよ?海外なので、私達には影響ありませんが……」


「寒暖気候なのに一時的に、温帯レベルの温かさで、氷が大分溶けていますよ……。異常気象ですかね?」



「……まさか、天候を操る超能力か?随分と迷惑だな……」


「そんな超能力あったら、凄いですね!憧れますよ!」










そして、ある地域で竜巻は消え大騒動に。