複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.748 )
- 日時: 2016/06/21 17:59
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
アンノウンは金網に触れる。
「鋼鉄の網だね。中々、面白い能力を持っているじゃないか。僕もその能力が欲しいよ」
「……さて、雷に撃たれて死んだ方が清々しいね」
「おいおい、僕はこの世界の創始者だ。雷になんか撃たれて死ぬなんて、つまらないじゃないか。一応、黒幕だし」
「知らないな。そんな事は」
後一条は能力を発動する。
「weather control。落雷にご注意」
星空は全力で逃げる。
落ちて来る雷は、全てアンノウンに当たる。
雷によりアンノウンは焼かれる。
「……どうやら、邪魔者が来たようだね。この空間を解除してあげるから、ちゃんと革命を起こしてくれ。
僕は、下剋上が大好きだからね。僕の組織を潰してくれ。潰せるモノならばね」
「……?」
アンノウンは消え、電脳空間も元の空間に戻る。
後一条の目の前には、ビルの屋上から階段で下の階に降りようとしていた桐生だった。
後一条は雷を返す。
「時間があまり経っていないのね……」
大山は悔しがる。
「……そんな……。電子生命体として永遠の命を手に入れていたと言うのに!」
大山の隣では、魂のような霊体がフワフワ浮いている。
「……アンドロイドにもこんな魂があるの……?」
後一条は、霊体の正体が星空と見抜く。
「何故か、俺だけ体が戻らないんだ。……理由は分からないけど」
大山はオカルトの専門家。原因は知っていた。
「恐らく、他の人が君の身体の中に入ったからだと考える。対処法は、陰陽師を呼ぶくらいだ。この世界は、まだこういうオカルトには不可解な所が多いからな」
後一条は、アンノウンについて話す。
「結局殺す事は出来なったよ……」
「彼の能力も、また不可解。今はとりあえず、生きていて良かったと思うべきだね」
すると、隣のビルの屋上からエマが現れる。
「....ああ、イライラする」
エマは、後一条達がいるビルに乗り移る。
「霜月達が此処に来ると思っていたけど.....。まあ良いか。クズ男を見つけたからね!」
エマは掌から血液を噴出。
血液は管のように変化し、大山に刺し込み即座に、大量の血液を中に入れる。
後一条は、エマに攻撃しようとする。
すると、エマは掌を大山ごと、後一条の方に向き大山を振り回し、後一条に攻撃する。
後一条は立ち上がるが、大山は血だらけになっていた。
後一条は薙刀で、エマに向かう。
星空は、大山の元へ行く。
後一条は薙刀を使い、エマと交戦する。
エマはブラッディハンドを使い、後一条と交戦する。
「……貴方は誰?初対面で人を殺そうとするなんて、正気の沙汰じゃないわ」
「.....うるせーよ。早く、血が見たいのよ。誰でも良いの....!辛い過去が消えるくらいの快感が欲しいのよ!」
エマは、後一条の薙刀を血液で封じ込める。そして、後一条の腹を突き刺す。
「……っふふ。こんな攻撃でも死ねないなんて、やっぱり練羽は壊れていて、化け物なのね」
後一条は、素手でエマの頭を掴み、頭蓋骨を砕く。
エマは能力を解除し、激痛に耐える。
「頭へのダメージの回復は....うああああああ!!!」
エマの頭蓋骨は再生を開始する。
後一条は憐みの目で見る。
「貴方も……化け物なのね。練羽と同じ……兵器」
大山は後一条を見る。
「少なくとも、製作者は。兵器として造った訳ではないと思うけどね」
「……そうね。練羽の逃げ道を作ってくれた……。でも、それは製作者だからよ?」
「家族と言う考えは無いのかい?」
「練羽に家族なんていないよ。だから、壊れているの」
後一条は、傷を治す。服は治らない為、ボロボロのまま大山を運び、病院らしき所へ星空と共に向かう。