複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.760 )
- 日時: 2016/06/24 16:22
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「砂金の正体?」
「砂金は……教祖だったッス」
「でも戸籍等に問題が生じるはずだ。別世界の人間なら」
「それが、戸籍も存在しているッス。政府が手を回したのか、教祖がそれ程の権力を持っているッス」
「……しかも、超能力を使っているはずだぁ!
何の超能力を持っているかで、対処法が変わるぜぇ?」
燃えている学校は、天淵により災害を引き起こす。
決して消える事の無い不死鳥の火は不燃物の様に燃えていた。
霊犀は姫哭と闘う事を決意。
「私はもう、泣かない!」
一方、孤児院では。
扠武澤はテレビを見ていた。
「また、総理大臣が不祥事で総辞職か。次の総理大臣は誰なんだ?」
扠武澤は、夢を思い出す。
沢山の生物に囲まれて、宙に浮く夢を。
名も無き村人がドアを開けそれを見つめる夢を。
「俺は……誰なんだ?」
孤児院に、誰かが現れる。
「お前は救世主。この世界の」
「……俺は、ただの一般人だ。深瀬」
「進堂の代わりに、お前が止めるんだよ。もう、この青い星を無くしたくない」
「この世界の行方を決めるのは、この世界に生まれた奴らだけさ」
「その中にお前もいるんだ。霧ノ宮と夜城達と同じ、今を生きる高校生さ。機士とかもな」
「……そろそろ決着をつけるか」
深瀬は扠武澤に狐のお面を渡す。
「……何だこれ?」
「世界を渡り歩くのに必要らしい」
「残念。俺は此処で死ぬ」
「だが……お前の想定する未来は来ない可能性がある。気をつけろよ救世主」
「俺はただの一般人。救世主なんて御免だ。一般人だったからこそ、姫哭達に逢えた訳だしな」
深瀬は狐のお面を付ける。
「くれぐれもデーモンみたいになるなよ。くれぐれも俺達を二度と裏切るなよ。……進堂の命を懸けたこの思い。託したぞ。何だが今無き青い星のゲームに似ているよな?まあ、進堂がシナリオ担当したんだから……」
「早く消えろ」
「……アンノウンに気をつけろよ。黒幕だからな」
「……黒幕ね……」
深瀬はいなくなる。
「しかし進堂と共に甲斐を止める為に、ゲームのモブキャラになるとは……」
扠武澤と深瀬は今無き青い星で、チャットをして自分の正体に気付く。
「そして、私は先生になった……」