複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【6月30日にオリキャラ募集終了】 ( No.765 )
日時: 2016/06/25 16:58
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

一方、水芭蕉は京咲と土田を追いかけていた。


そして、崩壊したビルのある部屋の中に入る。


水芭蕉は近くのビルから見る。



大量の信者達が創造主の像に崇める。


斑は立ち入り禁止区域を見る。


「……にゅ〜?砂金は何処だにゅ〜!」


「砂金なら、もうすぐ帰ってきますよ。京咲さん」








土田は何かを紙に書き込む。


「何を書いているんだ?土田」

「にゅ〜!」


「皆が幸せになれる世界だ」



「最高だにゅ!」


「ドラゴンや巨人が当たり前の世界。超能力やサイボーグ、アンドロイド、オカルトが当たり前で……」








土田は銃を水芭蕉に向ける。



「ヒヒッ!しあわせを邪魔する奴は死ね!」







信者達はビルを降り、水芭蕉の元へ走る。








水芭蕉は戸惑う。

すると、黒暗淵が現れる。


「……あそこまで腐ったか。教団よ」




黒暗淵は水芭蕉を抱え、信者達から逃げる。







すると、消えたはずの砂金が黒暗淵の目の前に現れる。




「……お前は教祖」



「何故、私の望む世界を否定する」



「……っ!」



水芭蕉は怯える。



信者達は黒暗淵を追いかける。


「今を捨てた者に、望む世界なんて無いんだよ」





黒暗淵は逃げる。



「お前とナナシ、創造主がいれば……。あんな奴らを使わなくて良かったのだが……」





砂金は霊犀を思い出す。


「今を生きるモノは、何を望むんだ。所詮、私の下で騒ぐだけのエキストラのくせに。私は……」










一方、星宮と安藤と來は。




「あっ!矢城さん!こんにちはッス!」


「安藤君。君が言った通りだ。ゲームの呪い(のろい)は呪い(まじない)だった」


「どう言う事だぜぇ?」

「君は誰だ」


「私は矢城。……この呪いの目的は単に世界を一時的に避難させる場所だったみたいだ」



「そして、アンドロイドを利用して、呪いの対象外の子供を地下に閉じ込めさせ……甲斐を止め、管理社会を開始するつもりだったッスか」




星宮と來は困惑する。


「まあ、結局は悪者だったと言う事だ。VRも懐かしさや欲望を知らない子供には効果が無いからな」




「小学生も幼稚園児も欲望はあると思うけど。高校生も」




「……」




「この世界の行方は今を生きる君達に懸かっている。


秩序か混沌か管理か破壊か。それとも全てを包む静寂か」











一方、砂金は土田達の元へ行く。


「あれ?天淵さんは?」

「預言者はいない。これからの運命は自分で決めるんだ」



天淵は名も無き教団に予言を与えていた。その予言により、信者達が増加していたのだ。




「あのゾンビウイルスは?」


「使う時はないだろうな。何処かの空間へ放り込もう」



砂金は笑いながら、ゾンビウイルスを消し去る。





「砂金!にゅ〜!……にゅ?砂金は本当の砂金かにゅ?」



「……私は……」