複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【6月30日にオリキャラ募集終了】 ( No.777 )
- 日時: 2016/06/28 18:03
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
一方、不老不死である七里は。
疾風が学校に行っていない事に疑問を感じ、見境と一之瀬、五十嵐蒼を公園に呼ぶ。
「……なみれちゃんがいなくなった。私達のせいで」
一之瀬は首を振る。
「きっと事情があるんだよ!うんうん!」
五十嵐は情緒不安定ながら呟く。
「私の事が嫌いになったのかな……ねえ?皆は私を置いていかないよね?」
七里は夢を思い出す。
ドアを開け、奇妙な世界に入る夢を。
「あれは……」
其処に、精神がゼロの星空が現れる。
「立ち入り禁止区域って何処だよ。全然分かんね」
見境は星空に向かって走る。
「三月……」
「すまない、ちょっと急いでいるんで……」
星空は七里を見る。
「……嘉か?嘉なのか!」
星空は見境を見ないで、七里へ向かう。
「……この世界に真実を伝えてくれ!」
「……?」
一方、柴田阿修羅は口裂け女の元へ行っていた。
「切子」
「貴方は誰?....どうして私の名前を知っているの!」
「もう忘れてしまったのか。ならば、もう一度普通の女性に戻してやろう」
「寄るな!男め!」
「……本当に忘れてしまったのか?」
「知らないわよ。貴方なんて」
口裂け女は鋏で柴田を襲う。
すると口裂け女は鋏は錆び動きが鈍くなる。
そして、記憶も戻る。(柴田の能力によりヴァイオレッタの能力が一時的に解除された)
その後、切子と柴田は壊れゆく街並みの中、想い出話をする。
「私は三姉妹の三女で三姉妹の中でも一番の美少女だったが嫉妬に狂った長女に鋏で口元を切り裂かれ殺されたの...そして私は亡霊に」
「そんな理由で君は口裂け女になったのか。俺は少し前に家族を失ったが親代わりがいたからな」
その後、柴田は自分の人生を語る。
少年時代から超能力を使っていた為(本当は使用してはいけないが)柴田は強かった。
しかし彼が大人になり死神からスカウトされてしばらく経った後に家族が何者かに暗殺されてしまう。
その直後に親の代わりである師匠を見つける。
切子は話を止める。
「ちょっと待って。師匠って?」
「ああ、ナルシスと言う師匠がいるんだ」
切子はヴァイオレッタの話を思い出す。
「サディスクラブはあの腐った王の兄が創りあげた組織です。実際、ナルシスと言うナルシストが創設者ですがね....彼等は我々と同じ未確認生命体。理想国家を創り上げるのに現地点は厄介な存在です。
まあイズと言う女性を利用すれば....」
「ナルシス....!まさか!」
切子はナルシスの本性を知っていた。
切子は柴田にナルシスの本性を話す。
柴田は自動販売機を壊し缶ビールを飲む。
「……暗殺部隊ドライアドとしてではなく一人の女性として話しているんだな?」
「そうよ」
「……これから死ぬつもりだったんだがな。未練が出来てしまったか」
「だからナルシスと死神との関係は切りましょう。私もこれからドライアドの関係を切るから。そして二人で平凡に普通の人生を過ごしましょう」
切子はボロボロの鋏を持つ。
「ああそうだな。だがその前に真実を知らない者達に真実を話さないといけないな。
しかし、まさか家族を皆殺しを指示した元凶がナルシスだったとは」
そのすぐ近くにファントムがいた。
「……そ、そんな。嘗て醜かったボクの全てを受け入れた優しいナルシスが……そんな事を」