複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【6月30日にオリキャラ募集終了】 ( No.783 )
日時: 2016/06/30 14:59
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ファントムは瞬時にナルシスの所へ行く。



フローラはファントムを睨む。

「……わざわざ殺されに来たの?」


「……黙って下さい」

ファントムはナルシスの元へ走る。


「ナルシスさん。裏切ってなんかいませんよね?」


「真実を見る能力で見れば良いと思います」



「インフィニティーアビリティ。トゥルーリアル。真実程、不可式な未来は無い」






ファントムはナルシスの真実の姿を見る。



ファントムは発狂する。


解放されたHNRΩはナルシスに向かって攻撃する。ナルシスは攻撃を受けるが、直ぐに再生する。


「……俺は今、とんでもない事をして来たと思っているよ」


「おやまあ、もう少し利用できると思っていたのですが残念です。この場でみんなまとめて始末して差し上げますよ」


フローラは動揺する。


「どう言う事なの……?」


シーザーはフローラを持ち上げ、ビルの屋上に乗せる。





「ナルシス……!どうして……」



「君達が悪いと思います。誰も本当の私を見ていなかったですから」



「そんな事は無い!サディスだって誰だって貴方を信用していた!私もだ!」



「ならどうして私は今も孤独なんですか?」



HNRΩは少し笑う。


「何言ってんだ。ナルシス。他人を信用してないで道具にしか思わない奴に……孤独だと思う資格すら無いんだよ」




ナルシスは霊犀にHNRΩを見る。

「たかが数十年しか生きていないあなた達が数百億年もの年月を生きてきた私に意見するとは小生意気ですねえ」



「……」


シーザーはサディスの元へ行く。フローラはビルの屋上から階段で下りる。



「私だって……まだ!」






ファントムは呟く。


「だ、誰か……ボクを救ってくれ!」

「いつも仲間を捨て駒として使用していたあなたが、実は裏では捨て駒として扱われていた。最高に笑えるジョークですねえ。そうでしょう、ファントムさん?」



「ナルシス……。ボクは……」


ナルシスはファントムを蹴り飛ばす。


「私に育てられた癖にその恩を仇で返すおつもりですか?」





ファントムはアンノウンを思い出す。


「仲間を捨て駒と罵った罰が下ったのかな……。

まあ捨て駒なのは当然だ。

ボクの言う指示に従わないし……ボクと対等に話してくるし……。







でも、寂しくなかった。信用は出来ないけど信頼は出来る。大切じゃないけど大好きだった」







ナルシスはファントムに攻撃をする。



「孤独を味わった人間に甘い言葉を囁いて弟子にして徹底的に洗脳して全ての生命体を全滅させる駒として利用。そして用がなくなれば始末する。自分の手を汚さずに人を使う、それが賢いもののやり方なのです。


其処に信頼関係など存在しません。
貴方に対する調教方法を間違えてしまいましたか。
道徳心も全てコントロールしたつもりだったのですがね」





HNRΩはその場を去る。


「HNRΩ」


「アンタによって世界が静寂になってしまう前に逆お礼参りするつもりだったんだが考えが変わってな。


俺の事を世話してくれたダムネイションの奴らに俺なりのお礼参りをする事にしたよ」


「随分人間的な考えですね」


「そうだろうな。

面倒だが……今さらお前の言う事を聞いていた事を後悔しているよ」


「……」


「実に俺は孤独でくだらない人生を送っていたんだと思う。



本当にあのガラクタに出会えて良かったよ。面倒な奴だったが。後は……大神か?」





HNRΩはダムネイションの方へ向かわず、ビルの方へ行く。



フローラはHNRΩと鉢合わせする。




「……HNRΩ」


「ナルシスを見て俺は分かったよ。俺のやってきた愚行をな。


ただ俺は過去も未来を否定しない。俺は全て受け入れる。

だから……」



HNRΩはフローラに向かって小さく何かを呟く。


「全てが終わったら、ダムネイションに行きお礼参りに来い。俺は全力で相手をしてやる。そして、これから出会う仲間と今の仲間で俺を壊してくれ」







HNRΩはそう言ってダムネイションの方へ行く。




「どう言うつもりなの……?」





一方、サディスクラブのメンバーは柴田と口裂け女と出会い、話していた。




「と言う訳だ。俺達は裏切られたんだ」



サラマンデスは激怒し、ハーデスはやっぱりそうか、と自分の疑惑に確信を持つ。

フレデリックとサディスは違う考えをしていた。



「誰も僕もナルシスの本当の姿を見ていなかったのに、本当の姿を表したら裏切られたと言うのはおかしいと思うよ」




「……ちゃんとナルシスを見ていればナルシスを変えられて、孤独から救えたかもしれないね」





口裂け女は話す。


「まだ間に合うわ。行ってあげないと。後戻りできない前に」


柴田達は頷く。


ペッグとオベルムントも協力する。そして、後からきたシーザーも加わる。









一方、星宮は尾瀬ヶ原 來と共にシーザーの所へ来ていた。



「俺っち達は勝手に此処に来ていいのかぁ?」


「此処に巨大ロボットがいたはず。あのロボットなら力を貸してくれる。記憶通りならナルシスが言う敵では無く味方のはず」




星宮は辺りを見る。




すると、フローラとナルシスの姿があった。



「ナルシス」



フローラはナルシスに説得をする。


「私はアンタを変えて見せる!」


「やっぱり人間の世界に馴染ませる為に自由にさせたのは失敗でした。

徹底的にサディスクラブ、柴田さん、星宮さんを含め再教育してあげます。

不老不死にさせて、立派な兵器にしてこの世界を静寂で包み込んでさしあげますよ」




星宮はナルシスの元へ行く。


「どう言う事だ?ナルシス。兵器って何だ」




「そんな事より星宮さん。私は自分以外の者は敵と思えと教えたはずです。

私を裏切るつもりなんですか?」




星宮と一緒にいた來をナルシスが見る。