複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.79 )
- 日時: 2017/01/18 16:42
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「それで、吾輩を呼び出したのですか?」
僕は、話す。
「そうそう。君なら人形から人間にすることが出来るからね」
彼の名前は、クメーラ。能力は、未確認生命体から人間にさせる事が出来る事。まあ、これは一部能力だけどね。
僕は、話す。
「ほら、この前みたいにさ。妖怪から人間にさせたじゃん。この勢いで、人形から人間とか出来るんじゃない?」
「まあ、多分出来るな。うん、だが人形の時の記憶を失う事になる」
とりあえず、ヒトミさんの意見を聞かないと駄目だね。
転送!
パッチンと、指で音を鳴らせば、そこに人形と妖精がやってくる。
「随分、早いですね……。結構、時間稼ぎ張り切っていたんですけど」
「このテレポートって、前触れとか無いの……?ちょっと、怖いんだけど……」
僕は、話す。
「まあまあ。そこはあまり、気にせずに。とりあえず、ヒトミさん。君の選択次第だけど、君を人間にさせる事が出来ます」
ヒトミさんは驚いている。
僕は、話す。
「ここにしれっといるクメーラ君が、人形から人間に変える能力を持っているんだ。ただ、デメリットは人形の時の記憶が無くなってしまう事。どうかな?ヒトミさん?」
「あの……。少し考えても良いかな?」
僕は、話す。
「勿論、何時までも考えても構わないよ。ただ、あまり、うろつかないでね。基本、此処に居るのは、人間を恨んでいる者達だから。さて、カレーが喰いたい気分だ。オベルムント、カレーを調理してはくれないかね」
いつも通りの笑顔でオベルムントは話す。
「王様。私、怒りますよ?」
まあ、冗談だと思うが、オベルムントは怒ると、とある能力が発動する。彼女に結界の番人を任せているのはその能力のおかげである。
さすがに、存在を消されたくは無いね……。
クメーラが気付く。
「吾輩の右目は何処へ消えた?勝手に飛び抜けたのだが……」
「それ、私の呪いです。ごめんなさい……。ごめんなさい……」
……彼女は、泣きそうな顔になって座ってしまった。
……そういえば、今、結界って誰も見張って無いね。