複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集終了】 ( No.803 )
日時: 2016/07/04 16:16
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

狙場は一人の幽霊と貧民層街で話す。



「……貴方が乾と友人の幽霊?」


「ええ、それで。役に立ちましたかね。私の情報は?」


女性の幽霊は無表情で狙場に語る。


「はい、勿論です。ナンバーシックスの本名から全て」


「それは記事にするんですか?」


「……我々ジャーナリストは真実のみを追いかけています。

まあ、最近は報道規制が当たり前ですからね。




もう、テレビやネット、週刊誌も全て政治家や権力者の犬です。


もう、終わっているんだよ」





「……それでは」



幽霊は立ち去る。



狙場は六道を追う。




「真実は命よりも重い。


俺は絶対に奴を捕まえる」









しかし、次々と事件は起こる。





牛瀬の娘、明美あけみは、マスコミから追われており、彼氏の葬式に出ず、家に引きこもっていた。








一方、狙場達に情報を提供した幽霊は。






幽霊の名前は鴉片あへん




鴉片は生前、名も無き教団の幹部だった。その為に死後も殺された幽霊の信者達から崇拝されていた。





「鴉片様!我らが幽霊になったのも、全て鴉片様のおかげじゃ!」



「ええ、しかし忘れないで。幽霊になれたのは貴方達が良い行いをしたからですよ?」



「はいっ!」




鴉片は謙虚な性格の為人気が高かった。


しかし、一人の幽霊の信者が鴉片に文句を言う。



「……皆、騙されるな!鴉片の本性は自己愛の強い偽善者だ!」




「何を言う!鴉片様は偉大なり!創造主と同等の能力を持つ者であるぞ!尾崎!」



「黙れ!屑共!」





すると尾崎は突如苦しむ。



「あああっ!成仏してしまう!」




鴉片は尾崎を見る。



「残念ですね。神の裁きが下されたのです」



「クソッ!何処ぞやの世紀末かよ……」




尾崎は消える。








鴉片は姿を消す。






鴉片は、斑と土田、京咲の元へ行く。




「よう、鴉片ちゃん。元気かい?」


「……馬鹿を一人裁いたわ」


「それは良いね。それより、天淵が教祖によると消えてしまったらしい。


かなり戦力を失った訳よ」



斑は鴉片に向かう。



「アンタの所の幽霊さん。使わせて貰うよ」


「あれは私の権力を象徴するシンボルよ。誰にも渡さない」



土田は笑う。


「君、幹部になって調子乗って無い?

幹部にさせたのは大量の賄賂と斑のコネ。


決して君の能力じゃない。

つまり、お前なんかいつでも幹部から平に落とせるんだよ」




「……分かったわよ。まあ私の権力があれば問題無いわ」







京咲は質問する。


「にゅ〜?斑のコネって何だにゅ〜?」





「ははっ。子供は知らなくて良いんだよ」












鴉片は幽霊達を呼び寄せ説明する。



「……つまり、私の為に戦うのよ!立ち入り禁止区域で!」





幽霊達は即座に消える。




つまり、鴉片の呼びかけに拒否して逃げたのである。





「……どうして?私は偉大なる神よ?どうして誰も言う事聞かねーんだよ!!!」







すると、少年が現れる。


幽霊は少年を捕える。




「何の用なの?ん?」



「……私はナンバーシックスです。壊れた者をそれ相当に相応しい者にする為に貴方をあるべき姿に戻しに来たのです」




「……ちょうど良いわ。狙場と取引すれば問題は解決する」







幽霊は少年を連れて何処かへ行く。



「私の事を知ってこんな事をしているんですよね?タダじゃ済みませんよ?」



「……」