複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集終了】 ( No.807 )
- 日時: 2016/07/05 16:53
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
一方、鴉片は挙動不審になっていた。
「私は偉いのよ……。私は偉いんだ!」
鴉片はある陰陽師を連れて幽霊を浄化させる。
「消し飛ばすのよ!私に逆らう奴は除霊よ!」
「勿論、後で報酬は貰えるんですよね?天淵さんがいなくなったせいで、陰陽師の地位がかなり下がっているんですよ……」
「幽霊にとっては好都合だけどね」
鴉片は牛瀬の家に行く。
牛瀬は父親の葬式は出て来たが、すぐに家に帰り閉じこもっていた。
「私のせいで……虫朱が」
鴉片は笑う。
「あーはっはっは!私より不幸な女を見るってサイコー!」
牛瀬の父は霊感があったが、娘には霊感が無かった。
鴉片は別の所へ行く。
名も無き教団の地下室には、ある女性が閉じ込められていた。
体からは腐臭が漂い、ボロボロ。壁には大量の血が付いていた。
「……鈴森」
鈴森はある装置に入っていた。
鴉片はまた別の所へ行く。
其処には若干元気になっている伏見がいた。
「……あれ?アポロンさん達は?」
「長らくの用事と言う事で……。まあ他にも優秀な医者達がいますので問題ありませんよ!」
鴉片は伏見の目の前は話す。
「私はやっとアンタ達と違って勝ち組になれそうだよ。……やっと幸せになれるんだ。死んでから、幸せになるなんて悲しいけどね」
伏見と鴉片と鈴森は嘗て同じ学校に通っていた同級生だった。
鴉片は伏見を見る。
伏見は幸せそうに過ごす。
「会社からリストラされたはずなのにどうしてそんな顔が出来るんだよ。
入院費だって大変なのに!」
伏見はブラック企業から抜け出した事に喜んでいた。
伏見はタイムカプセルを思い出す。
「私は好きな事をやって生きていくわ。だから見ていて。あの頃の私」
「好きな事やって生きていく程世の中甘くねーよ!ふざけんな!」
しかし、伏見は株の才能があったらしく入院中に株で儲かっていた。
「今は株が買い時ね。まあ、でも経済が不安定だから様子見と言う選択もあるけど」
鴉片はストレスが溜まる。
鴉片は鈴森の所へ行く。
鈴森は笑う。
鈴森が入っている装置は理想の夢を見させてくれると言う装置。嘗て、教祖が創ったアイテム。これで、自分の力を誇示していた。
鈴森は呟く。
「しあわせ」
鴉片は発狂する。
「どうして皆幸せなの!どうして私だけ不幸なのよ!」
すると、六道が鴉片の目の前に現れる。
「……どうして此処に?捕まったはずじゃ。それにこの場所は極秘……」
「不確か、具現化、幽霊か。あの世に行けぬ亡霊様。
目を閉じて過去を見れば全ての記憶がタイムカプセルです。
人も私も幽霊も昔はみな、最初は子供だったのです。
あんなに良い子だったのに。何処で道を外したんですか?
第4の道、我道!」
六道は化け物のような変貌になり槍で鴉片を浄化する。
「壊れているなら、貧乏、職無し、借金塗れの伏見と二酸化炭素を排出するだけの無価値なゾンビ女、鈴森よ!私は正常よ!」
「居場所を無くした亡霊様。
貴方がきっと最後の被害者です」
六道は鴉片を浄化する。
六道は『まどろみ』を読む。
「……」