複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集終了】 ( No.810 )
日時: 2016/07/06 19:00
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

一方、公園では見境達が星空と話していた。


「つまり、三月とは別人?ややこしいわね」

「……あ、ああ!そうなんだ。とにかく俺はこの世界の真実を七里さんに思い出して欲しいんだ」

五十嵐は質問する。

「どうして嘉が知っているの?」


「彼女は不老不死だからだ」


七里は質問をする。

「……でも未確認生命体には不老不死もいるでしょ……。世界中の何処かには」


「未確認生命体は、この世界の真実を知る事は無い。

何故なら未確認生命体とは……人間の……」




すると、二人の男女が見境達に向かう。



「先輩!こんにちは!」


男の方が七里にあいさつする。


「ど、どうも……梅雨明さん」


「さん付けなんて良いですよ!オレ後輩ですし!」



星空は困惑する。


「だ、誰だ?」


七里は紹介する。


「彼は同じ部活の梅雨明 旱。隣にいるのは淡雪 木蘭」




七里は情報処理部(パソコン部)と言う部活動を行っていた。現在は退部して帰宅部。


五十嵐と見境と疾風は帰宅部。


「自分、淡雪 木蘭 言います。よろしくお願いします」


「オレは梅雨明 旱 よろしくお願いしますッ!」



茶色の癖っ毛付の髪と瞳 たれ目 わんこ 目元にホクロがある いかにも好青年って感じの見た目 普段着はカジュアルっぽい梅雨明と淡い空色の緩いツインテに、前髪は右に寄っていて赤いピンで留めている コバルトブルーの猫目 細めの体型 普段着はラフな格好の淡雪は部活帰りで友人とカラオケに行く予定だった。









少し遠くで、二人の男女が淡雪を見る。



「彼女を見て下さい。彼女の母親は嘗て、我々の同僚。同じ能力を持っているなら確実に成功します」


「説明どうもありがとう」






星空は質問をする。



「君はこの世界の名前を言えるか?」


「……う〜ん、すみません。考えるの面倒なんですけど、とりあえず頑張ってみますね?……ヒデ?何か分かった?」


「お、おう。全然分からないな……まず、名前なんてあったっけ?」



「……そうか。急に申し訳ないな。それじゃ七里さん。思い出すんだ。

前の世界、地球での事を」


「地球って……。まさか!」



「おおっ!?」


「今無き青い星に出てくる架空の星だ……」


「……?つまり、今無き青い星の制作者は前の世界を知っているのかもしれないと言う事か!?

ご協力感謝する!」



星空は地図を見ながら何処かへ走る。




「変わった人だなー……」





見境は星空を見る。



「……本当、変わったよ……」



七里は慰める。


「元気出してよ。彼はもう貴方の知っている彼じゃないんだから……」



「彼氏がいる人は良いわね」



「……」


五十嵐は呟く。


「早く、疾風さんを探そうよ……。喧嘩してたら駄目じゃん!」



梅雨明は驚く。


「疾風さんがどうかしたんですか……?」


「疾風さんが行方不明なの……。転校にしては唐突すぎるし……」



「そんな……。警察には?」


「学校は無断欠席として扱っていないわ。

まあ、あんな学校だしね」




梅雨明と淡雪は五十嵐がイジメられていた事は知っていたが、対処は出来なかった。



「……まあ確かに……オレもそう思うよ」


「ごめん……。自分、資材を武器に代える能力だからさ。あまり役に立たないんだ……。


こんな能力……つっかえないなぁ」





「良いよ。普通は何も出来ないから……。私がイジメられている人を見たって何も出来ないし」






五十嵐は二人の心の中を覗く。



二人の心は、謝罪一色だった。




「……無知と言うのも良いのかも知れないわね。梅雨明さん、ちゃんと淡雪さんの太陽になってね?」



「はい……でも、太陽の光を彼女に照らす程、彼女の周りの影が多くなるんです。

つまり、光が濃ければ濃いほど………影も濃くなる……いや、なんでもないです」



「……そ、そう?」








淡雪と梅雨明はカラオケに行く。




梅雨明は周りを見る。


「今日はいないか……」

「どうしたの……?」

「いや何でも無いよ!今日はカラオケ楽しむぞ!」












五十嵐は梅雨明について話す。


「あの人って厨二病?光がなんたらとか言ってたし……。何か周り見ていたり挙動不審だよ?」


「でも、厨二病が当たり前になってしまうのがこの世界でしょ?きっと意味はあるわ。

あるはず……?

まあ、普通は無いわね」

















一方、星空は倒れていた。



「……全ての世界がノンフィクションでありますように」



二人の男女は星空を道の隅へ置く。






「それで?エリアス様?今日はどうするんですか?」

「博士。今日は淡雪さんを監禁します。そしてやっと甲斐さんの研究が完成するんです」



「やったー!」



博士は本当の子供のようにはしゃぐ。




エリアスは博士の頭を撫でる。