複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集終了】 ( No.813 )
日時: 2016/07/08 16:55
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

淡雪はかなり照れる。


「……全く」



梅雨明は真剣な表情で淡雪を見つめる。


「なあオレ達……付き合おう」


「え……。どう言う意味!?」

「……こ、言葉の通りだよ!

オレは木蘭の事が幼稚園の時から大好きなんだよ!」




淡雪は二つ返事で頷く。



「ふはー!滅茶苦茶緊張したよ……。


でもやっと、伝えられたよ。オレの気持ち」




淡雪は照れながらも気だるそうな雰囲気を出す。


「もうちょっと……ロマンチックな告白期待していたんだけど」


淡雪は照れ隠しで、呟く。内心はロマンチックも何も無くただ興奮していた。



「……でももうオレの気持ちが抑えきれなかったんだ」


「ヒデ……」




二人は一線を越える。


「駄目だよ……始めてが外なんて。それに南雲や空模様が……」


「……それじゃオレの家に行こう。今なら親もいない。南雲達は大丈夫。きっと、オレ達の為に気を使ってくれたんだから」



梅雨明は、エリアスの件やカラオケの件を全て空模様達が仕込んだドッキリだと思っていた。


「やっぱり、いつも感じていた気配は空模様達だったんだ!」








一方、フリューレとルルディは大量のマサークルとトルベルアを惨殺しながら交戦する。






藍楷は五十嵐を拘束する。


「駄目ですよ〜。逃げちゃ」


「……どうしてこんな事を……」



「アンドロイドが全ての頂点なんです。アンドロイドこそ完璧。

例え、バグっても私達は治せます。

無能な人間と違いましてね」


「でも、成長は出来ない。全て、プログラムだから」


「……完璧なアンドロイドに成長なんて不要ですよ?」


「しかしアンドロイドは理解する事は出来る。

この世に完璧なモノが無い事くらいは。

ルルディはその事を知り、我々人間の事を信じてくれたんだ」


「貴方は信じていなかったじゃないですか」

「ああ、でもこの戦いで分かったんだ。

この奇妙な世界は、俺にとってとても大切な世界と言う事に」


「……」

「アンドロイドや不老不死少女がいなければ俺は一生、運が悪い人生を送っていた。

この名も無き世界が俺を救ってくれたんだ。


だから、何も変えるな。

管理も混沌も秩序も破壊も全て」












淡雪と梅雨明は楽しそうに過ごす。




「この世界でも、幸せな奴等はいる。

その幸せを壊すな。これくらい理解してくれ……。藍楷」








藍楷の傍に、ブライアンが現れる。


「ブライアンさん」


ブライアンは眠ったままだが、体は勝手に動いていた。









遠くには、狐のお面を付けていた陸田とアドルフがいた。


「これで俺達は……」



「しかし、君の身体にまさかアンドロイドを操る事が出来る能力があったとはね」


「これは俺の能力じゃない。

創造主の能力だ」











藍楷はこの世界での出来事を思い出す。



「ブライアンさん!私、貴方と出会えたこの世界が大好きです」




「……」







五十嵐はルルディを見る。


「後は……彼女を」


藍楷もフリューレを止めようとする。






すると、一人のトルベルアに異変が起こる。




「……コンティニュー完了です。それでは本当の最終決戦と行きましょうか」



一人のトルベルアは腕を刀に変えてラサークルと仲間であるトルベルアを切り倒す。




ルルディは驚く。


「貴方は....」




「私の名前はアルベルト。生物兵器として生まれ貴方を殺す為だけに生まれました」



アルベルトは全身を凶器に変える。




藍楷はアルベルトを見る。

「あれだけの兵器が長生き出来る訳がありません」



アルベルトは笑う。


「私は貴方を殺すまで永遠に追い詰めます。

貴方に平穏なんて訪れません。

いや、鉄屑の不良品に貴方呼ばわりなんて……私も随分優しくなりましたね」





フリューレはアルベルトを見る。


「フリューレさんも協力しましょうよ。この奇妙な世界に日常を望むアンドロイドを壊す事を」




「....アンタハ、ルルディヲ倒セナイ。

ルルディヲ、倒スノハ、ワタシ!」




フリューレは、ルルディに向かって攻撃をしようとする。



ルルディはバリアーでフリューレの攻撃を阻止する。



フリューレは五十嵐の方を向く。



「バリアー、ヲ、止メロ。止メナイと....少年ヲ殺ス!」




「そんな....どうして其処までワタシを」



アルベルトはフリューレを切ろうとする。





五十嵐はフリューレの方へ行きアルベルトの攻撃を受ける。







「がはっ!!!」





五十嵐は倒れる。


ルルディはアルベルトに攻撃しようとするが五十嵐が止める。



「君は、兵器じゃない。だから攻撃を止めるんだ」


「....五十嵐サン」



「ははっ。俺の母親と同じ死に方だよ……」



「ワタシは....」



アルベルトは叫ぶ。


「ルルディさん、大切な人を守れませんでしたね。ええ、当然です。兵器としてしか生きる義務が無いようにプログラムされていますから。

決して、人間を守ると言うプログラムは存在しません」





アルベルトはルルディを斬ろうとする。



フリューレは五十嵐を見る。


「理解出来ナイ。何故、兵器デアルワタシ二....助ケヲ」




五十嵐は呟く。

「ルルディの妹なんだから……助けるのは当然だ。まあ、結局誰でも助けるけど……ぐああああ!!!ううっ……」



フリューレは五十嵐を抱く。


「理解....不能。理解不能。理解......不能。理解不能。理解不能。理解不能。理解不能。理解不能。理解不能。理解不能。理解不能。理解不能!!!!」





フリューレは暴走を始める。