複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.89 )
日時: 2016/01/07 18:08
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「来ないね.....喫茶店の人」

叶多は和人に話しかける。

和人は、答える。

「そうだな.....何か、暇つぶしに話でもするか?」

本来、暇つぶしに最適なのは、スマホである。しかし、二人は、スマホを家に置いてきている。

和人は話す。

「そういえば叶多と二人きりになるなんて、あまり無かったな......ちょっと、緊張するな.....」

叶多は話す。

「そ、そうだね。わ、私、別の部屋に居た方がいいかも......」

和人は話す。

「いや、大丈夫だ。......多分」

叶多は話す。

「それじゃ、お言葉に甘えて.....ねえ、和人って好きな人とかいるの?」

和人は答える。

「何だ、急に?」

叶多は話す。

「好きな人はいるの?って聞いてるの。ねえ、答えて」

和人は答える。

「......いないよ。本当に......」

叶多は話す。

「全く......高校生の回答じゃないよ、和人。恋をしない高校生なんていないんだから.....」

和人は話す。

「叶多はどうなんだ.....好きな人とかいるのか?」

叶多は話す。

「.....私は」

突如、壁が崩壊する。

「未来予知の能力は、人にも適応出来るんだな。桐生」

桐生は答える。

「そんな事より、今回は飼い主から花霞を逃がすなって言われているから……本気出すからね♪巻き添え食らっても知らないから……♪」

川宮は話す。

「さあ、ここは学校じゃないし、思う存分、花霞を保護出来るねぇ!」

叶多と和人は逃げようとする。

川宮が、驚くべきスピードで叶多と和人の目の前に現れる。

川宮は話す。

「俺って強化人間でもあるんだよねぇ!」

凄いスピードで、花霞を蹴り飛ばす。

川宮は和人に向かって話す。

「お前は、ここから動くなぁ!消されたくなかったらな……」

川宮が突如、浮き天井に張り付く。

桐生は話す。

「よ〜いしょっと〜♪かわいいでしょ〜ボクのクマちゃん。ぶっ放しま〜す」

クマのぬいぐるみから銃弾が叶多の方へ飛ぶ。

叶多は叫ぶ。

「障壁!」

天井に張り付いていた川宮が床に叩き落とされる。

川宮は銃を向けながら叫ぶ。

「花霞ぃ!」

和人は、川宮に向かってタックルする。

「叶多に近づくな!!」

しかし、川宮は動じず、和人を捕まえる。

武藤が川宮に話す。

「さて、未来通りなら、この一般市民は我々にとって不都合な事は消去。都合の良い記憶を捏造され、亡霊の事は忘れられると言う訳だ」

川宮は叫ぶ。

「ガタガタうるせぇ!いいから、こいつを早く普通の生活に戻してやれぇ。じゃないと、桐生の入ったあの極秘施設に運ばれちまうからな……」

叶多は武藤の方を向いて話す。

「貴方が、記憶操作の超能力者.....?やめてよ!和人を.....!」

突如、叶多の首に桐生の手が現れる。

桐生は話す。

「私の筋力は、大型機関銃も持ち上げる程なんだ♪つまり、君の首をへし折る事なんて簡単な事なんだよ。だから、動かない方が身の為だよ……♪」

武藤は、呟く。

「記憶操作開始。対象……白樺 和人」

川宮は叫ぶ。

「誰だぁ!そこにいるのは分かっているんだぁ!」

武藤は呟く。

「記憶操作中断。まあ、不完全だが、ある程度の捏造は出来た。支障は無い。しかし、どうやら、また運命とやらが変わったようだ。桐生。絶対に亡霊を敵に手渡すなよ」

桐生は話す。

「当たり前じゃん♪何、当然の事言ってんの!!」