複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.90 )
日時: 2016/01/08 18:18
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

叶多は話す。

「貴方達は、警察でしょ.....!こんな事をして良いの.....!」

武藤は叶多に向かって話す。

「ああ、良くないな。しかし、治安を守る為には、犠牲も必要だ。警察が陽なら、我々は陰だ。我々は殺しも誘拐も政府に認められた組織。まあ、言い方を変えれば我々は、権力に守られた犯罪者なのかもしれないな」

和人は、気絶していた。

桐生は話す。

「そう言う事♪後、今さらだけど、無駄な抵抗とかしたら……君のカレシの記憶を奪うだけじゃすまないかもよ……♪」

川宮は叫ぶ。

「敵は、喫茶店の出入り口のドアに潜んでいるぅ!叫んでも反応が無いが、息使い等で生命の存在を確認したぁ!おい、バレバレなんだよぉ!いいから素直に出ておいでよぉ!」

喫茶店のドアが開く。

男の声が聞こえる。

「いや〜懐かしいっすね。この喫茶店。よく来てましたよ」

川宮は叫ぶ。

「お前は、指名手配中の土田 桃李!?何で、ここにぃ!?」

そして、喫茶店の床が歪む。

土田は地面が歪み、バランスを崩した川宮に向けて銃を撃つ。

川宮は驚くべきスピードで地面が歪んでいない喫茶店の外に出る。

土田は呟く。

「予測通り。案外ちょろいっすね!」

川宮の位置を予測していたかのように、土田は川宮の方を向き銃で撃った。

桐生は、バランスを崩し倒れていた。

武藤はバランスを保つのに精一杯で、動く事は出来なかった。

叶多は状況が理解出来ず、驚いていた。

突如、少女が武藤の前に現れる。

少女は話す。

「貴方に恨みは無いけど……ごめんね」

武藤は、体を構築している組織を破壊されたかのように、体が壊れ崩れた。

土田は話す。

「さて……これで、終わりっすかね〜。後は、花霞を運ぶだけだ。ナナシさん、え〜と、新人君!花霞の所へいきま〜すよ」

突如、何者かが土田を掴む。

「いいや、俺がこの場で叶多を殺す!!!!!」

話したのは、俺。朽葉 蓮だ。

俺は、理性を失った化け物になった。

叶多は、気絶した和人の方を向いて話す。

「貴方は.....蓮?でも、そんなに、目が血迷っていないはず.....!それに.....」

俺は叫ぶ。

「誰かのモノになるなら、いっそ、消えてしまえ。.....叶多!!!」

ナナシは土田に話しかける。

「どうするの?彼、創造主の命令無視しているけど」

土田は話す。

「……まあ、そのうち収まるでしょ。死ななければ問題なし!てか、死んでも何かの実験には使えるっしょ」

叶多は俺に向かって叫ぶ。

「蓮!目を覚まして!何があったが分からないけど.....!」

グシャ! ボコッ! グキッ!


叶多は、俺に数回殴られても、能力を使う事無く、俺に説得を続けた。

叶多は、話す.....

「お願い!目を覚まして!.....また、皆で遊ぼうよ。あのいつも遊んでいた.....公園で。いっぱい和人と涼太と蓮と遊んだあの日常に.....戻ろうよ」









そして、綺麗な彼女は醜い俺に笑顔を向けた。









俺は殴るのを止めた。

……俺は、何時からこんなにも醜くなってしまったんだろうか。

「俺は……叶多と和人の事を.....」

突如、叶多と同じ声が聞こえる。

「何言ってんの。朽葉。叶多は、もう貴方の知っている叶多じゃないのよ。教えてあげようか?花霞 叶多の正体」

俺は話す。

「叶多の正体?正体ってどういう事だ.....神代」



そして、神代は、叶多の精神、即ち魂は一年前に死んでいて、今の叶多の魂は全くの別物と言う事を説明した。


「それじゃ、君は叶多じゃないのか……!つまり、事故からの一年間、俺を涼太と、そして、和人を騙していたんだな!そして、和人に対しての好意も.....!」

土田はナナシに話しかける。

「何か、凄い事になってるから、ちょっと遠くで見ます?」

ナナシは答える。

「良い案かも。頃合いを見て、花霞を捕まえよう。気が進まないけど……」