複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.97 )
日時: 2016/01/11 14:09
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第十章 名も無き組織

俺の名前は、川宮 真人。

政府の実験で生み出されたある人物のクローンで真実を見る事が出来る超能力者だ。勿論、クローンは非人道的なので、極秘だ。

俺は話す。

「んでぇ!俺達に何か用でもぅ!警視総監……様!」

俺ともう一人の奴は入院している警視総監に呼ばれていた。

もう一人の奴の名前は、武藤 定信。

記憶操作が出来る能力を持つ男。記憶操作を行うと記憶を書き換えられた相手は気絶する。

この能力で、政府や警察に一目置かれている。理由は、隠蔽を都合良く隠せるからだ。まあ、その分、大量の金を貰っているんだろうが……。

警視総監は話す。

「君達に来たのは、他でもない。暗殺部隊を再構成したいんだ。君達は元暗殺部隊のメンバー、勿論、暗殺部隊に参加するよね?」

武藤は話す。

「金次第だ」

俺は質問する。

「確か、暗殺部隊って黒獅子が今、一人で活動しているんじゃ?」

警視総監の病室の扉が開かれる。

二人の女性が入る。

一人の女性が話す。

「どうも〜♪生きてました?おじさん♪って武藤と川宮だ!!うわ〜懐かしい」

もう一人の女性が話す。

「うるさい、緋色。他の患者に迷惑だ。大きな声を出すな」

俺は話す。

「桐生は分かるがぁ……君は誰だ?」

警視総監が話す。

「ああ、彼女は照山 蓮嶺。私の担当医だ。彼女は優秀でね。彼女の為の診療所を建設している程の実力者だ。ちなみに、超能力は、透視だ。やましい事を考えない方が良い」

クローンがそんな事は……一応考える。

照山は話す。

「それじゃ、私忙しいから」

照山は、去っていた。

警視総監は話す。

「川宮。お前は一年前に確か、妙な事をこの病院で言ってたな」

俺は話す。

「え?もう覚えてないですよぉ。一年前の事なんて」

警視総監は語る。

「川宮は、一人の制服を着た少女を見て、私に話しただろ。魂とか色々……」

川宮は話す。

「あ〜、多分。もうそいつ死んでますね。ええ、言っときますが、我々は似ているのであって、同じじゃないんですよぉ……分かります?別の俺が大切な記憶だとしても、また別の俺はどうでも良い記憶かもしれないじゃないですか?つまり、見た目が同じでも価値観とか考えとかは全く違いますからねぇ」

桐生は話す。

「川宮って何言ってんの?別の俺とか……。厨二病?キモッ♪」

武藤は話す。

「まあ、ここは適当に受け流すのが妥当だろ。それにこの世界観自体も……」

ちなみに、クローンの存在は警視総監以外知らない。

警視総監は語る。

「その少女の正体が、ついさっき分かった。名前は花霞 叶多。説明は追って連絡する!至急保護して、施設にぶち込め!これは命令だ」

そして、俺達は学校へ向かった。



……少し前。

警視総監は一人で呟く。

「あ〜アンドロイド怖いよ。何だよ衝撃波って。超痛いじゃん。うわ〜何だよ、神の裁きって怖いよ〜。無理だ〜。辞職した方が……」

突如、目の前に武藤が現れる。

「どうも、警視総監。記憶操作開始。……記憶操作完了」

警視総監は気絶する。

「さて、アンドロイドの方は、神の裁きとやらが実行された方が面白くなりそうだから、こいつには、忘れさせて貰おう。その代わり、花霞 叶多と言う俺が一年前からマークしていた施設保護対象者を利用させてもらう。……しかし、肉体が同じで精神が違うのか……興味深い」