複雑・ファジー小説
- Re: 天使の翼 ( No.14 )
- 日時: 2015/12/08 00:15
- 名前: 猫のスーパーハルサメ (ID: qESkNdgF)
村長の使っていた流派を習うことになった。
村長の使っていた流派は炎剣流というらしい。
確か、火剣流の威力を下げる代わりに攻撃範囲を広げる流派だそうだ。
村長は、古傷の影響で思うように足は動かないがある程度なら出来るそうで簡単なものを見せてくれた。
見たところ、本当に範囲が広く、僕の家を包んでしまいそうな広さだった。
やはり、僕は神の子であるため才能がすごいらしく、自分でもわかるほど上達していく。村長の話によるとこれほどの才能の持ち主は見たことがないそうだ。
あと、数ヶ月すれば村長を越えられるらしい。
そんな日々が続いたなか、久々に悪童どもが絡んできた。
「お前、最近村長の所に行ってるらしいな?なにしてんだよ?」
「そんなの僕の勝手だろう。」
「まあ、そうだろうな。まあ、想像できるぜ。ムファンにあいにいってんだろ。あいつ、中身は鬼のように怖えが見た目は可愛いもんな」
「おいおい、お前、あいつ狙ってんのかよ」
「はあ?な訳ねえだろ。あんな暴力女、この天使野郎にくれてやるぜ。」
周囲に笑いが拡がる
ムファンを暴力女と言ったのは腹が立ったが、やっぱりこいつらはバカだと思い無視をすることにしたがしつこく突っかかるもんだから剣で斬ってやろうかと思ったとき、あの時みたいに悪童の1人が吹き飛ばされた。
「げえ!?ムファンかよ!逃げるぞ..うわぁ!?助けてええ」
「ママ〜!、怖いよおおお」
「ひいい、助けてええ」
悪童どもが情けない声で逃げるとき、ムファンが僕に近づいてきた。
「大丈夫?」
「まあ、前回と違ってガキのような冷やかしだったからね、無視を通してたよ」
「メルフィンって本当に大人みたいね」
「まあ、僕だからね」
「そういう所は子供っぽいね」
「ぐぬぬ」
「あ、貴方のお母さんが昼御飯だっていってたよ」
「本当!?腹減ってたとこなんだ!ムファンも食べにおいでよ!」
「いいの!?やったー」
昼御飯なのでムファンと急ぎ、家に帰り、玄関の扉を開けるとそこには、古びた本が置いてあった。
「あ、お帰りなさい。メル、ムファンちゃんもご飯食べてく?」
「あ、いいんですか?」
「もちろんよ。」
「やったー!」
「母さん」
「何?メル」
「この本何?」
「ああ、それねご飯食べ終わったら読んでいいわよ。それはね、お父さんの遺産よ」
「遺産?」
「そう、それにはお父さんの使っていた流派が記されてるのしかもお父さんの直筆よ」
「で?その流派って?」
「それはね...」
「無剣流よ」