複雑・ファジー小説
- Re: 天使の翼 ( No.16 )
- 日時: 2015/12/08 20:39
- 名前: 猫のスーパーハルサメ (ID: qESkNdgF)
そんなことがあって3年の月日が過ぎた
最初は2年あれば無剣流をマスターできると思ったが、思いの外時間がかかったため、この貴重な3年間を修行に費やすことになった。
ムファンはその間も肉体的にも精神的にも凄まじい成長を遂げていた。
まず、精神的な面だが凄い大人びてきた。
その分、僕を子供扱いしたり、弟みたいに見てきてちょっと嫌だったが
あとは胸も....コホンコホン
それと、魔法の方は最早ベテラン魔法使いと同レベルの魔力を持つようになった。
魔法の技術は数少ない光と闇を抜かしてほぼ全てマスターし、覚えてないのは魔法の中でも最上級の技である究極奥義だけだ。この歳でそこまでの実力の持ち主はほかには神の子のみだろう。
一方、僕は神の子の恩恵もあり、炎剣流を3ヶ月でマスターした。これには村長もびっくりしていて、炎剣流は最低でもマスターするのに半年は掛かるらしくその半分の期間でマスターしたのには驚きが隠せないそうだ。
無剣流の方は一応、マスターしたが炎剣流が究極奥義までマスターしたのにたいし、無剣流は究極奥義はマスターできなかった。
それでも、上級技でも普通の流派の究極奥義よりも性能は高いんだが
あとはムファンに魔法を教えてもらったのだがこちらは人並み以下の才能なようで3年かかってやっと暖炉に火をつけるレベルにはなった。
普通の人は3年あれば、中級技の下位まではいけるのだが
こんな感じで僕とムファンは成長していった。
「ねぇ、メル、今度一緒に勝負しない?剣術と魔法、どっちが強いか」
「ああ、いいよ。じゃあ、一週間後ね」
「はーい」
いつもの、ように力比べの約束をしている日の会話だった。
次は勝つのか負けるかの勝負に胸が高鳴るが翌日、事件は起きた。
「大変よメル!ムファンちゃんが人さらいにさらわれた!」
この事件に全身に衝撃が走った。
そして、この事件が僕の運命の分かれ道となった