複雑・ファジー小説

Re: 天使の翼 ( No.19 )
日時: 2015/12/11 01:17
名前: 猫のスーパーハルサメ ◆15FVZlz4dc (ID: qESkNdgF)

3人は殺ったか?感情に任せて3人も殺した...今まで人殺しは最低の行為だと思っていた。だけど僕はたった今、その自分が忌避していた行為を犯した。もう後戻りはできない..残りの3人も殺してムファンを救う!

「まずはお前だ!」

「ひいいいい」

さきほど助けてと命乞いをしていた情けない男の心臓を剣で貫く。

「くそう、風の中級魔法で...」

「無駄だよ。あんたは今、魔法無効化魔法を使っている。だから他の魔法は使えない。僕はそのタイミングを見計らってあんた達を襲撃したんだから...」

「!?図ったのか...おのれぇ....ぐふ」

男の心臓を剣で貫いたあと首を跳ねる。こいつはムファンを自分の欲望のために売ろうとした。しかもらこいつは他のやつらの倍の金をもてにいれようとした。この程度では本当は生ぬるい..本当はもっといたぶって殺すつもりだった。だけど僕の良心が許さなかった。
結果的にこいつは即死だ。苦しまずに死ねたことに感謝してほしい。

「魔法無効化も発動者が死んだことによって消えたはず..ムファン!魔法使える?」

「ええ、風の刃で縄を切ったわ」

「それは良かった。さて、あと一人...いない!?」

僕が動揺したと同時に上からフードを被った男が襲いかかってくる。

「あぶねっ!」

間一髪で避ける。
それと同時に男は大きく高笑いをする。

「ふははははは、この小僧、剣の実力と神の瞳に気をとられていたが天使族か。これでしばらくは金に困らんな」

男はとても嬉しそうにそして不気味にしたなめずりをする。

「ふん、この僕の剣の実力を見ても同じことが言えるのか?」

「確かにお主はその歳にしては剣の実力が凄い。ただ剣を振り回し、流派を使わずにこの五人を殺して見せたのだからな。お主、流派は?」

「....炎剣流」

ここでは無剣流は言わないでおいた。やはり切り札は隠しておいた方が便利だ。

「ほう、あの爺と同じ流派か。あの爺がお主の師か?」

「その通り」

「ほう、弟子が師を越えるとは素晴らしいことよ。だが私は水剣流系最強の流派、雷神流の使い手。たかが火剣流の中堅流派に負けることなどない。」

「やってみろよ..」

「よかろう..」

およそ3秒見つめあった。そして双方、足を大きく踏み入れ抜刀する。そして、次の瞬間、二人の剣が交わりあう。
こうして、僕の人生を大きく変える戦いが始まった。