複雑・ファジー小説

Re: 天使の翼 ( No.24 )
日時: 2015/12/16 22:36
名前: 猫のスーパーハルサメ ◆15FVZlz4dc (ID: qESkNdgF)

この話はあくまで、ギャグです。一章一話で矛盾してる描写がありますが、これはギャグなので、本編とは関係ないというかパラレルワールドの世界だと思ってください。

番外編1「メルフィンの誕生日ケーキと変なテンション」

「この恩は...忘れません!」

そういいながら俺は彼女に頭を下げる。

「そこまでじゃないでしょ。」

ムファンは大袈裟そうだと思いながら言うが俺にとってはそうではない。
なぜなら!

「生まれて初めて誕生日ケーキを食べたんだ!この恩は返さなければ!」

そう!俺は生まれてこの方、誕生日ケーキを食べたことがない!
母さんが言うには天使族にはそういう風習がなかったらしく、十年置きに誕生日に天使長から空の雲と呼ばれるふわふわとした甘いものをもらうらしく、それがとても美味いらしい。
それも食べてみたいが、俺は人間族として生きていた。つまり誕生日ケーキが食べたい!
そう、母さんに頼んだら謝られた。
誕生日ケーキを作れなくてごめんって...
ああ!重い話になる!話を戻そう。
そこで、ムファンに頼んだら返事は「OK」
そう!俺は15歳にして初めて誕生日ケーキを食べた。
ムファンはチーズケーキとやらを作ってくれた。
最初見たときはケーキに苺がのってなくて疑問に思ったが食べてみるとおいしい!
そう!その時俺は感動した。
涙が止まらなかった!そうして、ムファンに恩返しをしようと現在に至るということだ。

「そもそも、来年も再来年もつくってあげるよ。メルフィンはほら、他の男と違って優しいし」

「おお!ますます恩返しをしなければこの俺が不甲斐ない!どうか恩返しをさせてくれ!」

「今日のメル...なんかおかしいよ?なんか変なものでも食べた?」

「いいや、むしろとてもおいしいケーキを食べた!」

「そういってもらえると私も嬉しいよ!メルが恩返ししたいって気持ちは嬉しいけど、私はその気持ちだけでもう恩を返された気分だよ。」

「そうなのか!ならば恩を返すのはやめておこう...だけど、いつかムファンに今までの恩返しをしてみせる!」

「が、頑張って...は、ははは...」

何故かムファンは苦笑いをしている。だが、そんなの関係ない。絶対いつか恩返しをする!


翌日


「ごめん...昨日の俺どうかしてた...」

「う、うん」

なぜかメルのテンションが昨日と180°違った。一体何があったんだろう。