複雑・ファジー小説
- Re: 天使の翼 ( No.27 )
- 日時: 2015/12/16 00:40
- 名前: 猫のスーパーハルサメ ◆15FVZlz4dc (ID: qESkNdgF)
一章『翼の生えた少年』
一話「パーティーの夜」
あっという間に四日が過ぎた。今日は成人式だ。
だが俺は参加しない、なぜなら他の奴が快く迎えてくれる訳がないからだ。
確かに歳を重ねいじめ等と言う行為はしなくなったが次は恐怖などの感情で差別するようになったのだ。
それに成人式に参加しなくても成人とは認められる。
だから、今回の成人式はパスしたのだ。
だけど正直、成人式がどんなものなのか気になるので隠れて見てみた。
そして見た感想だが簡単に言うととてもつまらなそうだった。
まず村の神父が創造神がどうたらかんたら人界神がどうたらかんたら語った後に村長の長い話(主に自分の武勇伝)に三時間、そのあと、成人式になるための儀式みたいなのに一時間位使い、最後に村長の終わりの言葉(ここで四時間使ったが)で成人式は終わる。
成人式の大半が村長の自分語りだったし、てかみんな寝てたし、みんな真面目だったの儀式のときだけだったし。
とこんな感じで成人式は見てるだけでよかったと思った。
まあ、一通り終わったし家で本でも読むかと思い帰ろうとした瞬間、聞き覚えのある可愛らしい声が聞こえてきた。
「あれ?メル見てたの?」
「まあね、どんなものか気になったから見たけど内容はほとんど村長の武勇伝だったね」
「そうね、はっきり言うと過ぎたことに捕らわれすぎよ。父さん、今はただの禿よ」
ムファンが嫌そうに言う。
「まあ、村長も昔は素晴らしかったってことだよ。」
「今はダメダメってことだよね」
村長を擁護しようと言ったことが逆に村長の威厳を更に傷つけてしまった。
村長、ごめんなさい。
そんな感じで村長に心の中で謝っているとムファンがなにかを思い出したかのように大声をあげた。
「あ!そういえば今日、私の家でリリアさんも呼んでパーティーやるんだったわよね?」
「そうだけどそれがなにか?」
「メル、あなたが驚くようなプレゼント用意してるから待っててね!」
驚くようなプレゼントって...先に言ったら意味ないでしょ...いやムファンなりの優しさかもしれないけどさ
「だから、今日のパーティーは楽しみにね!じゃあね。」
「うん、じゃあね。」
そういいながら、ムファンは帰っていった。俺もさよならの挨拶を返し家に帰る。
夜のパーティーの準備をしよう。