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複雑・ファジー小説
- Re: 天使の翼 ( No.29 )
- 日時: 2015/12/18 01:59
- 名前: 猫のスーパーハルサメ ◆15FVZlz4dc (ID: qESkNdgF)
二話「母の行方」
「どういうことですか!?母さんは昨日の夜、ずっとこの家にいたじゃないですか!?」
「それが...朝散歩に行くと言ったっきり帰ってこないんじゃ、それで心配になって村中を探してもどこにもいないんじゃ...」
「...っ!?」
「待て!どこへ行くんじゃメル君!」
俺は急いで 西の森へ行く。しかし、ついても人気は完全に無かった。
「何処へ行ったんだよ...母さん!」
そのあと、しばらくあちこちを探したがどこにもいなく途方にくれて家に帰ろうとしたらかつての悪童がいた。
「げ!?メルフィン...」
もはやあいつらは俺に恐怖しか感じてないのか、当然だ。幼い頃苛めてたんだから復讐されてもおかしくないし、まあ、俺にはその気はないんだがな。
「お前ら、母さんを知らないか?」
「お前の母さん...確か、東の森で白い服装の奴等につれてかれてた...」
「白い服装...まさか!?」
俺はさらに東の森へと向かうがもうそこには誰もいなかった。
「くそう、間に合わなかったか!」
白い服装の奴等...つまり、人間族至上主義組織「神の子供たち」のことだろう。
神の子供たち...確か奴等は人間族こそ人界神が創った唯一の生物であり、他は悪界神の創った悪魔たちと言っている過激組織だ。
確か奴等は人間族以外には奴隷として売るか殺すかのどちらかだったはずだ。
それに母さんはそのなかでももっとも嫌われている種族「天使族」だ。
只で済む訳がない。
だが、諦める訳には行かない。母さんを助けて、奴等を皆殺し...そうするべきだ。
「今に見てろ...」
そう呟いたあと、俺は村長の家に戻った。
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