複雑・ファジー小説

Re: 天使の翼 ( No.35 )
日時: 2016/01/03 02:14
名前: 猫のスーパーハルサメ ◆15FVZlz4dc (ID: qESkNdgF)


その後、山脈を通る道に歩き山道へと登る。
その先にはとても過酷な道のりがまっていた。

「え!?なにこの魔物!」

「それは、山に生息する魔物「オラント蝶」だ!」

この気持ち悪いくらいデカイ蝶を指差しながら俺は言う。

「え!?そんな蝶がいるの!?」

ムファンはオラント蝶に近づこうとする。

「あ、気をつけてそいつ、近づこうとする奴には毒を撒き散らすから」

「え!?それを早く言ってよ!
業火<ヘルファイア>」

業火に囲まれた巨大な蝶が消し炭になっていく。

「相変わらずムファンの魔法は凄いな」

「そうでしょ!これが私の得意な上級魔法、 業火よ」

「俺の炎剣流もあの範囲の広さには勝てないかもな」

「どう!...ってそんなことより!なによ!あの魔物!早く教えてよ!」

「いやームファンならあんなの余裕かと」

「余裕だけど、もっと前に教えてよー」

「いやーごめんねー」

だが!あの蝶なんかまだ序の口、この山脈にはもっと恐ろしい魔物がいるのだ!

その後

「ちょっと!なによこのマグマ!」

「それはラヴァ、確か火の魔法は聞かなかったはず」

「それなら!水流<ウォーターフロウ>」

「ギャアアアアアアアアア」

「あーさっきから疲れるー」

「グギャアアアアアア」

「次は何!?」

「あれはボツリヌス、全身が毒につつまれてる魔物さ」

「触れたらダメなのね...なら爆発<エスプロジオーネ>」

「ウゲエエエエ」

「あんな爆発をくらっあら人溜まりもないな」

「てか!さっきから私だけ戦ってるじゃん!たまにはメルも戦いなさいよ!」

「えー、剣士は最終兵器だよ。それにこんなのでもまだ楽なほうだよ」

「えー!?これよりもめんどくさいのがいるの...」

「まあね、でも一番恐ろしいのは...」

といいかけてると上からなにかが襲いかかってきた。

「きゃー!?」

「はぁ...炎の暴風<ストームオブファイア>」

そのなにかに向かって中級技を発動し、ぶつける。
しかし...

「水の壁<シチナーヴァダー>」

そのなにかは水の壁を作り出し炎から身を守り、俺達に話しかける。

「君、見たところかなりの腕の剣士のようだな。不意討ちすまない。ここで一つ勝負を願いたい。」

「ちょっとあなた!いきなり攻撃してきて...なにすんのよメル!」

ムファンはそこらへんがしらなそうなので俺が解説してあげる。

「冒険者の中じゃこれが普通さ。身なりのいい冒険者を見つけたらそいつを襲う。そしてそいつが強かったらそいつに戦いを挑む。まあ、大抵は襲う段階でそいつを殺すか、返り討ちにされるかのどちらかだけどね」

「嫌な常識ね。ま、メル頼んだわよ!」

「え!?なんで俺!?」

「さっきから私だけが魔物と戦ってたし、こういうのはメルがやって!」

「いやあ、剣士は最終兵器だから...」

と、言い訳し逃げようとすると彼女は蛙を睨む蛇のような目をしながらこう言った。

「それとも、あの時の村の悪ガキみたいになりたいの?」

「や、やります!というか是非やらせてください!」

やれやれ...ここで面倒なことが起きたな...