複雑・ファジー小説
- Re: 天使の翼 ( No.44 )
- 日時: 2016/02/10 20:27
- 名前: 猫のスーパーハルサメ ◆15FVZlz4dc (ID: qESkNdgF)
そう言った後、一緒に横になって寝た。
その後、一日ニ日とたった。そして村に滞在してから三日目の時が来た。
「このあとは確か井戸の底を確認だっけ?」と言ってる時、村の鐘がカラーンカラーンと大きく鳴り響いた。
「うるさーい!」
ユシャンは耳を押さえて文句を言っている。しかし、村の人は一人残らず村の入り口に雪崩れ込み一斉に同じような事を言い出した。
「アイント様が帰ってくるぞー!」
「きゃっー!アイント様ー!」
「待っておりました!さあ、我が村に幸福を下され!」
はぇー、アイントって人はこんなに尊敬されてるのか。と考えているうちに馬車が人混みを割りながら村で一番大きい緑色の館に向かって言った。
「あれがアイント・グリーンの住む翠の館か、貴族の屋敷に匹敵する大きさだね。」
カイさんが驚いたようにいう。
嫌々、あなた三日間の間に何回もみてるでしょ...
「あ!中から人が出てくる!」
ユシャンが馬車に指を指して言う。
いよいよ、稀代の占い師アイント・グリーンのご尊顔を見れるのか。
どんな占い師なのだろうか。
そうして馬車からおりてくる人を見たが一瞬驚いた...いやこの場にいた``全て´´の人が驚いた。
なぜならとても窶れていて、杖なしでは立てないほど弱っていたからだ。
「アイント様に何が...?」
「もしかして貴族にいいように使われたとか...」
「なら、反乱じゃ!アイント様をこきつかった罪、命で支払わせてやる!」
めちゃくちゃ物騒なことを言う人がいる...こえぇ
しかし、その群衆の声をかき消してアイントが喋った。
「ワシはしばらくは占いは無理じゃ...大事な水晶玉を無くしてしまっての...すまぬ...」
え!?まってそれその水晶玉がないと占いできないの?
つまり母さんの場所がわからないじゃん。
どうすんの?
そう、頭が混乱してきたときにカイさんがいった。
「もしかして、井戸の底にあるのって水晶玉じゃないの?」
カイさんがそう言った瞬間。俺達は同時に同じ言葉をいい放った。
「それだ!」
「さすがカイさん!やっぱり熟練冒険者は違いますね!そこに痺れる憧れる!」
「やっぱりカイさんは違いますね!」
「カイロさんすごーい!」
「いうほど凄くはないよ...まあいいや、井戸の方に向かおう」
「おー!」
俺達は急いで井戸に向かった