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複雑・ファジー小説
- Re: 天使の翼 ( No.6 )
- 日時: 2015/12/05 01:59
- 名前: 猫のスーパーハルサメ (ID: qESkNdgF)
壱話「幼い日の記憶」
_あの日のことは忘れない
僕の名はメルフィン、名字はない。
小さな村の外れにある大木の下で本を読むのが好きな友達のいない子供だ。
まあ、大体は普通の人間族と変わらない
.......一つを除いて
僕の母リリアは天使族だった。
そのため、背中には大きな羽が生えていた。しかし、天使族はある「きまり」を破るとその翼が使い物にならなくなり、翼はただのお荷物になってしまうらしい。
母もその「きまり」のうちの一つ、「他族のモノと交わってはいけない」を破り、大空を飛べなくなったという。
とはいえ、翼を抜く方法は難しく母さんにはとてもじゃないが出来ないという分類のモノだった。
そのため、翼の生えた状態の母の子供であった僕は小さいながらも翼が生えていた。
そのため、大木で本を読んでいるとき村の悪童によく石を投げられていた。
初めは泣いていたが徐々に慣れ、7歳になるころにはもう慣れていた
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