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複雑・ファジー小説
- Re: 空へ向かう鳥と黄昏の世界【旧名 天使の翼】 ( No.73 )
- 日時: 2016/03/22 01:13
- 名前: 猫のスーパーハルサメ ◆15FVZlz4dc (ID: qESkNdgF)
- 参照:
「お前、よく俺の住んでいる場所が分かったな」
「まあね、あらゆる情報を集めて探し出したんだ」
俺はあまり情報を出さないようにしたのにバレるもんなんだな。
「まあいい、今日はパーティメンバーを呼んで食事をするんだ。お前も食べてけ」
「え!?お兄ちゃん!聞いてないよ」
あ、そういえばユシャンと母さんに言うの忘れていたな。
「ごめん、言うの忘れてた」
俺が手で頭を抑えながら謝るとユシャンが拗ねたように腕を組みながら「しょうがないなー、今回だけだよ」と許してくれた。
「ファインどうする?食べていくかい? 」
「いや、いいよ、君には一つ言わなければいけないことがあるから、それを言うためだけにきた。他の事なんかどうでもいいよ」
言わなければいけないこと?
なんだろうな。
「前、君に渡した手帳があったろ?」
「ああ、あったな」
「実はあれ、書いた人間は僕なんだ」
「... ...は?」
こいつがなにを言っているのか分からない。
冗談だろ?
「お母さん!?どうしたの!?お母さん!?」
すると家の中からユシャンの声が聞こえてきた。
「どうした!?ユシャン」
俺が家に入ると母さんが倒れていた。
ユシャンは母さんをなんども揺さぶり、起こそうとするが母さんは一向に目を覚まさない。
「どうしたんだよ... ...母さん!?」
「お母さんが... ...」
「君のお母さんリリアは死んだよ。僕が殺した。」
後ろからファインがゆっくりと歩いてきてそっけなく言った。
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