複雑・ファジー小説

Re: 天使の翼 ( No.8 )
日時: 2015/12/05 22:06
名前: 猫のスーパーハルサメ (ID: qESkNdgF)

弐話「お転婆娘」

目覚めるとそこには見慣れぬ風景が見られた。
そこそこ豪華な家具や物がある部屋に可愛らしい人形達があり、すぐ近くにあったベッドでは青い髪の少女がいた。

「あ!目を覚ましたのね」

「あ、う、うん。これは君が僕を介抱してくれたってことなのかな?ありがとう」

「どういたしまして。それより、あなた怪我は大丈夫?全身に痣があるよ」

「え?.....痛っ!」
言われたと同時に全身に痛みが広がった。
おそらく、骨も数本折れてるだろう。

「ああ、動いちゃダメ!包帯がとれちゃうよ」

「あ、はい!すいません!」

「なんで急にかしこまってんの」

「あ、ごめんなさい」

「もう、またかしこまってる。ふふふ」

やっぱり人付き合いに慣れてないと時々おかしくなるみたいだ。なんか人との付き合い方の詳しいこと書いてる本ないかな....

「あ!そういえばまだ名前言ってなかったね。私はムファン、この村の村長の娘よ」

「僕の名前はメルフィン、見ての通り、人間族と天使族のハーフさ...って村長の娘!?」

「そうよ、知らなかった?」

「あんまり、人付き合いはしないもんでね..そういうのはちんぷんかんぷんなんだ」

「ふーん、まあ、これからよろしくね」
こうして、村長の娘であり後に僕の親友となる少女ムファンと出会った。