複雑・ファジー小説

Re: 空へ向かう鳥と黄昏の世界 ( No.87 )
日時: 2016/04/13 20:01
名前: 猫のスーパーハルサメ ◆15FVZlz4dc (ID: qESkNdgF)
参照:

 「オラオラッ!」
 「ほいっと」

 まず一人目は突進してきたがつけの柄で殴り呆気なく気絶した。
 
 「くそう!」
 「このガキが!」

 次に二人が連携して攻撃してきたが、隙がありすぎるのであっさりと俺に斬られてしまった。

 「このやろう!よくも仲間を!」

 安心しろ、峰打ちだから。
 さて、残り六人か

 「五人でやれ」
 「わかりやした兄貴」

 あの集団のボスらしい大柄で筋肉質の男が手下に命令し、手下はそれに従います俺に攻撃してくる。

 「流石にこの人数だと普通に剣を振り回していても無駄だな」

 ここで技でも使うな
 そう思うと俺は無心剣を放ち、五人を一気に片付ける。

 「最後はあんただな」
 「くっ... ...ガキにやられるとはこいつらもまだまだだな。この私が自ら剣を抜くとはな... ...」

 そう忌々しそうに剣を抜き、男は構えると地面に土が舞い上がってくる。
  
 「くらうが良い... ...我が土剣流の技を... ...奥義!砂——「おらよっ!」

 男が技を使おうとする隙に無心剣を放ち、剣を弾き飛ばす。

 「なっ!?卑怯者!正々堂々戦え!」
 「いや、1人に対して10人で襲いかかってくるやつのほうが卑怯者だろうが!」

 そう叫びながら俺は剣を鞘に入れたまま男の頭に殴りつける。
 鞘に入れている状態なので死ぬことはないだろう。
 てか、周りに人だかりができてるじゃねえか... ...
 恥ずかしい... ...まあ、いいや。
 
 「おい... ...まだ終わってねえぞ... ...」

 やれやれ、まだ立ち上がるのかしぶといな。
 今度は全治数年レベルの怪我を負わせてもいいんだぞ。
 と、思ったのも束の間、男の背後に突如として大きな翼を生やした少年が現れ、瞬く間に男を気絶させ、姿を消してしまう。

 「!?」

 なんだ... ...いまのは!?
 
 「お前らか、通りで喧嘩しているという冒険者は」

 そして、いきなり俺の背後にあら、耳元でそう呟いた。
 慌てて、後ろを振り向くとそこには... ...

 「僕と顔が同じ... ...?幻惑使いのか... ...他国から使わされたスパイか?姫を探してる途中だが、こういう輩は殺さねばな... ...成敗してくれる!」

 俺とまったく同じ顔だった。