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複雑・ファジー小説
- Re: 非日常の日常 ( No.4 )
- 日時: 2016/01/03 00:42
- 名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)
「すみません、ぬいぐるみ。いまだからこそ聞きたいことがあります」
「ん? なんだ? というかいい加減俺のことを名前で名前で呼べ名前で! 俺にはラビという名前があるんだぞ!!」
私はトンネルを走りながらぬいぐるみに問う。
「ぬいぐるみ、もし、あの3人ではなく私が保護対象だったらどうする?」
「あ、もう名前で呼ぶ気無いのね・・・・・・。お前が保護対象? どうだろうな。たぶん見捨てると思う。俺が今お前に協力してるのはあいつら3人を助けるためだからな。新参もののお前は認めた訳じゃないし、むしろいなくなれやこのやろうと思ってるぞ」
「そうですか。正直な意見ありがとうございます。とても傷つきました」
私も毒をはいてやろうと思ったが、止めた。私は走っている足を止めないまま深呼吸をする。この魔法少女になっているときの巫女さんが着ているような和服はとても動きやすく、軽い。ただ、下駄がいたいから強制的に足袋で走るみたいになっている、下駄はなれない。だから、足袋。でも不思議と足はいたくならないのでこれでいいと思っている。ニーハイみたいになっているから生足見られないし一石二鳥だ。私は走る。息は切らしてない。やる気がないといってはいけないと思うけど実際やる気無い。今帰っていいよと言われたならすぐさま帰りたい。そんな感じだ。
でもここは何故か少しだけ懐かしい感じがするのだ。このトンネルが。まるで昔来ていたみたいなそんな感じ。不思議だ。絶対にあのぬいぐるみには言わないけど。
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