複雑・ファジー小説
- Re: 非日常の日常 ( No.5 )
- 日時: 2016/01/04 12:27
- 名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)
あれから何時間かたった。私はやっと足を止め、ある場所を見てる。
「ここが魔界の城ですか、思っていたよりも大きいですね」
「だな、俺もここには初めて来たが、こんなにでかいとは思ってなかった。というか、なんか本当にTHE! 魔界の城! って感じだな」
「ではいきますよ」
私は城に向かって歩きだす。それにぬいぐるみがついてくる。
「どうやって行くんだ?」
「決まっているじゃないですか」
私はぬいぐるみに向かってにっこりと笑う。するとぬいぐるみはなにかを察したらしい。顔を真っ青にする。
「お、おい、やめろ、それだけはやめろ、確かにお前は運動神経はいいが、な、できるだけ静かに、静かにいけ!!」
「初めましてー! 私、魔法少女と呼ばれるものですが、魔界の方にさらわれた3人の仲間を返してもらいに来ましたー! おっじゃましまーす!!」
そう言って私は魔界の城の扉に跳び蹴りをお見舞いした。とてつもない破壊音と共に城の一部の壁が壊れていく。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛マジでやりやがったこの娘!!」
「おお! 意外ともろい!」
私は少し感動しながら城に入ろうとする。一方ぬいぐるみは驚愕の表情を浮かべながらおとなしく私について来た。
「お前本当、強いんだか弱いんだかよくわからねぇよ、もう勘弁してくれよ、敵来るじゃねぇか」
「来たら来たでどうにかすればいいんです」
私は笑顔で答えた。そして、城に入り、城の様子をうかがう。城の中は結構きれいで、シャンデリアが吊るさっている。なんでこんなところでは初めての生シャンデリアを見なくてはいけないのか疑問が浮かんだが、そんなこと悩んだって何も始まらないので考えるのを止めた。
すると、部屋の奥から声が聞こえた。
「やあやあ、魔法少女さん、お待ちしておりました。貴方は、弱っちい人ですよね、よくここまでこれましたねぇ、感心します。ですが、ここでお別れです。さようなら」
なんかお別れを告げられた。ムカついたので、敵に向かって私の武器である爆弾を投げつけた。バーンといい音がする。
「たーまやー!」
「容赦ねぇなお前・・・・・・」
ぬいぐるみがドンびいている。そんなに引くことだろうか?
「ちょっと!! お前! 何するんだよ!! いいじゃねぇか!! 悪役っぽい台詞いってみたって!! 俺悪魔だぞ!?」
さっき私に爆弾を投げつけられた人がゲホゲホと咳をしながら私の方に歩いてきた。
「いやー、なんか中二病なのかな? 頭大丈夫なのかな? って思ったのでまぁ、とりあえずムカついたから爆弾投げっかということで投げました。命があってよかったですね」
私はたんたんと答える。そして、その男の悪魔を通りすぎようとする。
「え? いや、ちょっとお前なにしようとしてるの? え? 戦わないの?」
悪魔が目をぱちくりしながら私に問いかける。私は歩きながら答える。
「戦っても時間の無駄ですし、さっさと帰って寝たいですし、たぶん普通に渡り合っても負けますし、だったら逃げるのがいいですよね! ってことでそれじゃあ! 私は仲間がいる場所の地図をすってゲットしたのでここには用はないのでここに爆弾を放り投げてさります! 行きますよ! ぬいぐるみ!!」
「え!? お、おう!」
「え、ちょっと待て!! てかなんでその地図もってんの!? あ! 俺が持ってたのがねえ!! いつの間に取ったんだあのあま! あああああ!! 本当に爆弾投げてきた! あ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
そして私は敵1人を倒すことに成功し、城の奥に仲間がいると地図にかいてあったので城の奥へと向かった。