複雑・ファジー小説

Re: 非日常の日常 ( No.8 )
日時: 2016/01/25 23:12
名前: ろろ (ID: HSAwT2Pg)

 腑に落ちない。なぜ、助けに来た。あなたはあいつらに酷いことをいっぱいされていたはずだ。私はそういった。そしたら、彼女は言った。
「これが私の使命だからです」
 使命だったらなんでもできるのか、あの女の子は。少し恐怖感を抱いたあの時を思い出す。私は画面を見ている。そこには物理的には言えない方法で録ったものがリアルタイムで流れている。そこには紅いリボンで結ってある腰まである銀色の髪を揺らしながら赤い目をした和服を着ている女の子がウサギの妖精と共に歩いている。
 ・・・・・・とても気だるそうに。凄いやる気のなさだ。これから戦ってもなんか瞬殺でやれそうなんだけど。いいのか? これは。あの時のなんとも言えない殺気はどこ行ったんだよ。
「あーあ、やる気がなくなるなー、まあ、行ってきまーす」
 私はこの組織のなかでは捨て駒だ。返事するやつなんで誰もいない。この組織入ってから一応300年は経つんだけどな、これでも。この魔界の制度はどうにかしてるよ。私が本気だしたらこの世界なんて木端微塵にできるのに。
「ったく、めんどくさい」
 私はボソッとそう呟いた。私はこの前私がさらった3人の魔法少女さんたちがいる牢屋の方に向かった。
 でも、あの銀髪の女の子はなんでだろうな、あの子ににてる。300年前に死んだ、初代魔法少女、妖精界の姫の友達で私の友達だった、黒髪がきれいなあの女の子に。