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複雑・ファジー小説
- Re: 純白のサスペスト ( No.5 )
- 日時: 2016/03/17 21:06
- 名前: いんばーす (ID: sq.MYJuj)
一章 純白のサスランス
五話 尋問
スウェーデン、スコーネ県、クリスシャンスタード。
影人の研究室に帰ってきた。
サスランスはゆったりと好きな漫画を読んでるところで、突然尋問が始まった。
壁に縛られたナットに問い詰める。
「今から俺の質問に全て事実を言えば解放してやろう。お前の能力からだ。吐け。」
「顔をしっかりと覚えている人間と交信をとる能力だ。」
「次の質問だ。なぜサスランスの顔をしっかりと覚えている?」
「『あのお方』に顔写真を見せてもらったからだ。」
「『あのお方』とは誰だ?」
「この俺を仲間に加えてくださった『ヴィンヴァディール』様だ。」
あっさりと自分が仕えてる人のこと吐いたな、こいつ。
「なぜ俺たちを殺しに来た?」
「ヴィンヴァディール様が世界の支配を企んでいるから、能力者は消さねばならんと申されたからだ。」
吐きすぎだろ。向こうの目的わかっちゃった。
「ヴィンヴァディールとやらはどこにいる?」
「俺はオーストラリアでヴィンヴァディール様と出会ったが、世界を転々としているようで場所たけはわからない。」
「情報は仕入れることができた。去れ。」
ナットは開放されると、一目散に逃げていった。
「あいつ、忠誠心ってものがないな。ヴィンヴァディールとやらの人望が薄いのか?」
「俺たちを殺しに来たんだぜ?そんなことはないだろ。」
それから1週間、ハッキングにハッキングを重ねたが、ヴィンヴァディールのことがかかれた情報はなかった。
「...ねえな」
「ないな」
「...行くか?」
「どこにだ。」
「アルゼンチンだよ。1週間ちょっと前に言ってただろ。」
「あー。。。行くか?」
「行くしかねえな。」
アルゼンチン、ミシオネス州、カイングアース県へと二人はむかっていった。
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