複雑・ファジー小説

Re: 純白のサスペスト ( No.6 )
日時: 2016/04/19 23:15
名前: いんばーす (ID: sq.MYJuj)

一章 純白のサスランス
六話 三人目


2週間後。やっとアルゼンチンまでやってきた。
「情報によると、この都市にいる能力使いも、不良のリーダーを張っているようだぜ。」
「俺と同種か。まずは事情聴取だな。」
「ああ。」
事情聴取は一人目でビンゴした。
「このへんで不良のリーダーと言えば、サバルのことかな。サバル・ラビンソリって名前だったかなあ。夜に近くの酒場で集まってるよ。」
「ありがとう。時間をとってすまないな。」
同日夜、事情聴取の人から聞いた酒場に顔を出した。いかにも不良そうな集団がほとんどの席をとっている。
「俺らの縄張りにノコノコやってきてんじゃねえぞコラァ!!」
絡まれた。雑魚のくせしていきがってんじゃねえよ。これだからしたっぱは...
「私達はお前らなんぞものの5分で片付ける力を持っている。カシラをだせ。」影人が一気にたたみかけた。
「余裕だねぇ。キミィ。ガタイあるだけでいきがってんじゃねえよ。お前ら。やっていいよぉ。」
リーダーらしき人間が指示をすると、13,4人くらいのしたっぱが仕掛けてくる。
「影人!」
「お前こそへばるなよ。」
「次元...掌握!」
そういえば俺、能力に名前みたいなのつけてなかったな。
うーん...何て名前にしよ。


あ、そうだ。
不良とやるとこだった。



4分後、したっぱは全員片付けた。
「影人だけでもよかったんじゃない?」
「そんなことはないさ。」
「へえー、やるじゃん!君らぁ。」
「突然だがてめえに聞く。特殊能力みてえなの持ってないか?」
「!なぜ使ってないのにそのことしってんのぉ?あ、もしかしてヴィンヴァディールとかいうやつの追っ手ぇ?」
「貴様の方にも追っ手が来たのか?」
「君らの方にも来たんだぁ。ヴィンヴァディールとかいうやつ、僕たちと戦ってなんか意味あんのかねぇ?」
「世界の支配を企んでるらしいよ。」
「ベタだねえ。今更戦争なしにそんなことできんのかね。」
「ヴィンヴァディールの能力によっては可能なんじゃないか?」
「暇だし潰しにいかね?ヴィンヴァディールとかいうやつぅ。」
「場所わかんのか?お前。」
「ニホンって言う国にいるらしいよぉ。」
「なるほどな...向かうか?地球の真逆だが。」
「いいよぉ。暇だし。」
「そういえばお前の能力を聞いてないが...」
「あぁ。オレの能力は、両の腕を増強する能力さぁ。まあ、『両腕増強』とでも呼んでくれ。そーいうキミらはぁ?」
「そういえば名乗ってすらもなかったな。俺はサスランス・ショルディニスタだ。能力は自分の行動によって起こることを予測する能力だ。『三千予測』はって名前にするか。」
最近読んでる漫画に出てくる力の名前だ。
「俺は匙本影人。半径30m以内の人間の視界から消える『次元掌握』っていう能力を持ってる。」
「能力のこともしってんだから、名前も知ってると思うけど、オレはヤバル・ラビンソリって名前だよぉ。」
ヤバル...?影人の情報だとサバルだったはず...
「これからよろしくな。」
「すまない。心の傷をえぐるような質問になってしまうかも知れないが、サバル・ラビンソリって言う奴と双子か?」
「...そっちを知ってきたんだねぇ。オレの知名度も、まだまだってことかぁ。

確かに双子だよぉ。四年前、消えちゃったけどねぇ。キミらも双子でぇ?」
「ああ。奇妙なものだ。」
「不思議だねぇ。これから来るかもな追っ手も全部双子なのかなぁ?」
「さぁな。それは後々わかるんだろうし。早くニホンへ向かおう。」
「あぁ。」
「おっけーぃ。」