複雑・ファジー小説

Re: 純白のサスペスト ( No.7 )
日時: 2016/04/19 23:12
名前: いんばーす (ID: sq.MYJuj)

一章 純白のサスランス
七話 増強

前回までのあらすじ
ヴィンヴァディールが潜んでいるところはニホンっていう国だ!三人でそこに向かおう!
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのエサイサ国際空港についた三人は、あと10分で飛行機に乗るところだった。
「ニホンに行くには、一度ニューヨークまで行ってから乗り換えないといけない。飛行機で30時間はかかるだろうな。」
「めんどくさいなぁ。飛んじゃおうよぉ。」
「それができたら苦労しねえっつーの。」
「飛行機が来るぞ。そろそろ行くか。」
その言葉を影人が発した瞬間ーーー
ドォォォォォオォォォン。爆弾の叫び声とともに目の前にあった飛行機4機が消し飛んだ。
「おいおい。嘘だろ?」
「まずいな。新手が来るかもしれん。覚悟しとけよ。」
「めんどくさいなぁ。にげよぉ?」
「空港が消しとんで飛行機で行けなくなるぞ?」
「それはだめだ。やるか。」
「一気にやる気出したな。」
ドォォォォォオォォォン。爆弾がもう一発弾ける。
客の悲鳴は倍増する。
「今度は入り口側が吹き飛んだ。」
「ねえねえ。もう今さら戦ったとこで飛行機では行けなくない?」
「終わったらなんか好きな菓子買ってやるよ。影人が。」
「マジ!?やるっきゃねえな!」
「金を使わない買い方しかしてねえから金はねえよ。」
「飛行機代あるだろーが。」
「チッ。ばれたか。」
こちらに歩いてくる影が1人。
「アイツかも知れねえ。気をつけろ。」
「てかあれだろ。」
「フヒッ。お前らあの爆発を避けたのか。運のいいやつが。」
「こいつだなぁ。こーいうキャラ苦手〜。」
「ああん!?」
「話しててもめんどくせえだけだ。やるぞ。」
「りょーかいぃ。『両腕増強』!!!」
「フヒッ。俺の能力と似てやがるぜ。『両脚増強』!!!」
「面白いねぇ。君ら二人は救出作業でも回っといてぇ。俺1人で片付ける!!!」
「俺たち知らんからな。」
「よゆーよゆー。」
「フヒッ。なめちゃあこまったるぜ。」
ドンバァン。ドンバァンバン。
拳と脚の接触音が響きあう。
「フヒッ。なかなかやるじゃねえかぁ。」
「お前。きめぇなぁ。まるで自分と戦ってるみてえだ。」
「まあ。そりゃあそうだろうな。」
ベリベリっと顔のかわが剥げた。
「嘘だろ?お前はーーー」
「俺の名はーーー」
「サバル・ラビンソリ。お前の生き別れの双子ってやつさ。」
「ぅぅうぅう...ハァ、ハァ、ハァーーー」
「ヴィンヴァディール様に会ってから俺の生きてる世界は変わった。『能力の雷』を受けてからこの力が使えるようになった。ちと俺にはものたりんがなぁ。」
「ハァ、つぶ...すゥ...」
「できたらいいなあ。そんなこと。今から弟に殺されちまうんだから、そんなことはできねえなぁ!!!」
「人間信念があれば何でも出来るって言うだろ?」